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名将言行録 / 『名将言行録』島津家久 評・敵味方の佳話

谷川大膳も家久も、鎭種も日本武士の精華であらう。濟々しき一場の佳話である

新字:谷川大膳も家久も、鎮種も日本武士の精華であらう。済々しき一場の佳話である

書き下し

谷川大膳も家久も、鎭種も日本武士の精華であらう。濟々しき一場の佳話である

現代語訳

谷川大膳も家久も鎮種も、日本の武士の精華であろう。美しく整った一場の佳い話である。

解説

前の章句を受けた、菊池寛の短い評です。使者の谷川大膳、敵将の高橋鎮種、そして双方を敬った島津家久の三人を、そろって日本の武士の精華と呼びます。菊池寛は評で、戦時下の1943年に、武士の美しさを称えるかたちで書いています。敵味方を超えて互いの義を認め合う話を、美談として受け取った評価です。現代の目では武士道の理想化と見ることもできますが、ここで注目できるのは、立場の違う者同士が互いに誠実さを認め合う関係の価値です。仕事の場でも、競い合う相手への敬意が信頼の基礎になることがあります。
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この章句が説くこと

菊池寛の評武士の精華佳話敵味方義敬意

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