名将言行録 / 『名将言行録』豐臣秀吉 評・日本主義の実行
この日本主義、大東亞戰爭の理想を三百餘年前に實行せんとしてゐる。秀吉の偉大見るべし。
新字:この日本主義、大東亜戦争の理想を三百余年前に実行せんとしてゐる。秀吉の偉大見るべし。
書き下し
この日本主義、大東亞戰爭の理想を三百餘年前に實行せんとしてゐる。秀吉の偉大見るべし。
現代語訳
この日本主義は、大東亜戦争の理想を三百余年前に実行しようとしている。秀吉の偉大さは見るべきである。
解説
菊池寛は評で、秀吉がいろはを万国に敷こうとした姿勢を、日本主義であり、大東亜戦争の理想を三百余年前に実行しようとしたものだと称えます。この評は1943年の戦時下の作家の見方で、当時の国策に寄り添った表現です。現代の評価と同じではなく、侵略を美化する危うさを含むため、そのまま受け取るべきではありません。この章句から読むべき点は、評者が過去の人物を、同時代の目的に合わせて読み替えてしまう傾向にあることです。歴史上の人物を引き合いに出して現在の主張を支える手法には、距離を置いて検証する姿勢が必要です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
日本主義戦時下の評菊池寛読み替え批判的読解歴史
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