宋名臣言行録 / 前集巻十・陳摶
陳搏希夷先生字圖南亳州人周世宗賜號白雲先生太宗賜號希夷
新字:陳搏希夷先生字図南亳州人周世宗賜号白雲先生太宗賜号希夷
書き下し
陳搏、希夷先生。字は圖南。亳州の人。周の世宗、白雲先生の號を賜う。太宗、希夷を賜號す。
現代語訳
陳摶、希夷先生。字は図南。亳州の人。周の世宗が「白雲先生」の号を賜った。太宗が「希夷」の号を賜った。
解説
前集巻十の巻頭です。この巻だけ、宰相や将軍ではなく隠者と学者が並びます。陳摶(?〜九八九)は、その最初に置かれた人。周の世宗が「白雲先生」、太宗が「希夷」の号を賜った。二代の皇帝から号を贈られながら、官には就いていません。この後、种放・魏野・林逋、そして胡瑗・孫復・石介と続きます。仕えなかった人たちの巻です。
この章句が説くこと
陳搏希夷先生字は図南亳州の人周の世宗白雲先生の号を賜う太宗希夷を賜号す隠者号巻頭
関連する章句
-
『呻吟語』外篇・品藻・誰か你が個の高人を成就せん巢父・許由は、世間此等の人を要して甚をか作さん。荷蕢晨門、長沮桀溺は世道已に為す可からざるを知り、自ら無道なれば則ち隱るる一種の道理有り。巢・由一派は許多の人皆な堯・舜を污濁し、臯・夔を噦吐す有り。自ら曠古の高人と謂ふも、而して仕へざるは義無く、一身を潔くして天下を病ましむるを知らず。吾が道の罪人なり。且つ世に巢・許無きも其の唐虞爲るを害せず。堯・舜・臯・夔無くんば、巢・許も也た安頓する處沒し。誰か你が個の高人を成就せん。
-
『学問のすゝめ』十三編・怨望の人間に害あるを論ず・彼も一歩を退け我もまた一歩を退け元来人の性は交わりを好むものなれども、習慣によればかえってこれを嫌うに至るべし。世に変人奇物とて、ことさらに山村僻邑におり世の交際を避くる者あり。これを隠者と名づく。あるいは真の隠者にあらざるも、世間の付合いを好まずして一家に閉居し、俗塵を避くるなどとて得意の色をなす者なきにあらず。この輩の意を察するに、必ずしも政府の所置を嫌うのみにて身を退くるにあらず、その心志怯弱にして物に接するの勇なく、その度量狭小にして人を容るること能わず、人を容るること能わざれば人もまたこれを容れず、彼も一歩を退け我もまた一歩を退け、歩々相遠ざかりてついに異類の者のごとくなり、後には讐敵のごとくなりて、互いに怨望するに至ることあり。世の中に大なる禍と言うべし。
-
論語・微子篇楚の狂接輿、歌いて孔子を過ぎて曰く、「鳳や、鳳や、何ぞ徳の衰えたる。往く者は諫む可からず、来る者は猶お追う可し。已みなん、已みなん。今の政に従う者は殆うし。」孔子下りて、之と言わんと欲す。趨りて之を辟く。之と言うことを得ず。
-
『呻吟語』外篇・品藻・此れ是れ大病痛山林の處士は常に一個の傲慢輕人の象を養ひ、常に一腹の痛憤不平の氣を積む。此れ是れ大病痛なり。
-
論語・憲問篇子、磬を衛に撃つ。蕢を荷いて孔氏の門を過ぐる者有り、曰く、「心有るかな、磬を撃つや。」既にして曰く、「鄙なるかな、硜硜乎たり。己を知ること莫くんば、斯れ已まんのみ。『深ければ則ち厲し、浅ければ則ち掲す。』」子曰く、「果なるかな。之を難ずること末し。」
-
論語・微子篇子路従いて後る。丈人の、杖を以て蓧を荷うに遇う。子路問いて曰く、「子、夫子を見たるか。」丈人曰く、「四体勤めず、五穀分たず。孰をか夫子と為す。」其の杖を植てて芸る。子路拱して立つ。子路を止めて宿らしめ、鶏を殺し黍を為りて之を食わしめ、其の二子を見えしむ。明日、子路行きて以て告ぐ。子曰く、「隠者なり。」子路をして反りて之を見しむ。至れば則ち行けり。子路曰く、「仕えざるは義無し。長幼の節、廃す可からざるなり。君臣の義、之を如何ぞ其れ廃せんや。其の身を潔くせんと欲して、大倫を乱る。君子の仕うるや、其の義を行うなり。道の行われざるは、已に之を知れり。」

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る