呻吟語 / 外篇・品藻・此れ是れ大病痛
山林處士常養一個傲慢輕人之象,常積一腹痛憤不平之氣,此是大病痛。
新字:山林処士常養一個傲慢軽人之象,常積一腹痛憤不平之気,此是大病痛。
書き下し
山林の處士は常に一個の傲慢輕人の象を養ひ、常に一腹の痛憤不平の氣を積む。此れ是れ大病痛なり。
現代語訳
山林に隠れ住む士は、いつも驕り高ぶって人を軽んじる姿を養い、いつも腹いっぱいに憤り不平の気を溜め込んでいます。これは大きな病です。
解説
隠者を、清らかな存在としてではなく病を抱えた存在として描きます。人を軽んじる態度と、溜め込んだ憤り。世を離れたはずなのに、世への感情が最も強い。前に出てきた、身を引いてもなお羨むという段と同じ構図で、隠遁が解決にならないことを示した一段になっています。隠遁が解決にならないことを、示した一段になっています。
この章句が説くこと
隠者驕り憤り隠遁病
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