宋名臣言行録 / 前集巻十・陳摶
太宗問搏曰堯舜之為天下今可致否對曰堯舜土階三尺茅茨不剪其跡似不可及然能以清凈為治即今之堯舜也
新字:太宗問搏曰堯舜之為天下今可致否対曰堯舜土階三尺茅茨不剪其跡似不可及然能以清浄為治即今之堯舜也
書き下し
太宗、搏に問いて曰く、堯・舜の天下を爲むる、今、致す可きや否やと。對えて曰く、堯・舜は土階三尺、茅茨剪らず。其の跡は及ぶ可からざるに似たり。然れども能く清凈を以て治を爲さば、即ち今の堯・舜なりと。
現代語訳
太宗が陳摶に尋ねた。「堯や舜が天下を治めたようなことを、いま実現できるだろうか」。答えた。「堯と舜は土の階が三尺、茅葺きの屋根も刈り揃えませんでした。その跡は及びがたいように見えます。しかし清らかで静かであることによって政を執られるなら、それがそのままいまの堯・舜です」。
解説
四十六字の条です。土の階が三尺、茅葺きの屋根も刈り揃えなかった。その跡は及びがたいように見えます。まず、真似できないことを認めています。そのうえで置き換えました。しかし清らかで静かであることによって政を執られるなら、それがそのままいまの堯・舜です。形を真似るのではなく、何が効いていたかのほうを取り出している。届かない手本を、届く形に言い直した条です。
この章句が説くこと
堯舜の天下を為むる今致す可きや否や堯舜は土階三尺茅茨剪らず其の跡は及ぶ可からざるに似たり能く清凈を以て治を為さば即ち今の堯舜なり能く清浄を以て治を為さば即ち今の堯舜なり手本本質
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