君子訓 / 巻之上
天職とは、天に代りて民を治むることを司どるなり。凡國天下の君、其宰臣および一郡一鄕の司まで、其任大小異なれども、皆君子にして、天職を分ち任ずる人なり。夫國郡の君は、天より其人に私して、富貴にし給ふにはあらず、其人に威權を借して、治めやすくせしめんためなれば、天道に受從ひて、民を子の如くする事、其職分なり。
新字:天職とは、天に代りて民を治むることを司どるなり。凡国天下の君、其宰臣および一郡一郷の司まで、其任大小異なれども、皆君子にして、天職を分ち任ずる人なり。夫国郡の君は、天より其人に私して、富貴にし給ふにはあらず、其人に威権を借して、治めやすくせしめんためなれば、天道に受従ひて、民を子の如くする事、其職分なり。
書き下し
天職とは、天に代りて民を治むることを司どるなり。凡国天下の君、其宰臣および一郡一郷の司まで、其任大小異なれども、皆君子にして、天職を分ち任ずる人なり。夫国郡の君は、天より其人に私して、富貴にし給ふにはあらず、其人に威権を借して、治めやすくせしめんためなれば、天道に受従ひて、民を子の如くする事、其職分なり。
現代語訳
天職とは、天に代わって民を治めることをつかさどることです。およそ国や天下の君から、その重臣、一郡一郷の役人に至るまで、その任務には大小の違いがあっても、皆君子であり、天職を分けて任された人です。そもそも国や郡の君は、天がその人をひいきして富貴にされたのではありません。その人に威光と権力を貸して、治めやすくさせるためなので、天の道を受けて従い、民を子のようにいつくしむことが、その職分です。
解説
この章句が説くこと
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