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金剛経 / 『金剛経』断滅でも常住でもない

「須菩提!汝若作是念:『如來不以具足相故、得阿耨多羅三藐三菩提。』須菩提!莫作是念:『如來不以具足相故、得阿耨多羅三藐三菩提。』」 「須菩提!汝若作是念、發阿耨多羅三藐三菩提心者、說諸法斷滅。莫作是念!何以故?發阿耨多羅三藐三菩提心者。於法不說斷滅相。」

新字:「須菩提!汝若作是念:『如来不以具足相故、得阿耨多羅三藐三菩提。』須菩提!莫作是念:『如来不以具足相故、得阿耨多羅三藐三菩提。』」 「須菩提!汝若作是念、発阿耨多羅三藐三菩提心者、説諸法断滅。莫作是念!何以故?発阿耨多羅三藐三菩提心者。於法不説断滅相。」

書き下し

「須菩提よ、汝若し是の念を作さく、如来は具足相を以ての故に阿耨多羅三藐三菩提を得ず、と。須菩提よ、是の念を作すこと莫かれ、如来は具足相を以ての故に阿耨多羅三藐三菩提を得ず、と。」 「須菩提よ、汝若し是の念を作さく、阿耨多羅三藐三菩提の心を発す者は、諸法の断滅を説く、と。是の念を作すこと莫かれ。何を以ての故に。阿耨多羅三藐三菩提の心を発す者は、法に於いて断滅の相を説かざればなり。」

現代語訳

「須菩提よ、あなたがもし、如来は完全な特徴をそなえていないから、この上ない悟りを得たのではない、と思うなら、須菩提よ、そのように思ってはならない。如来は完全な特徴をそなえていないから、この上ない悟りを得たのではない、と。」 「須菩提よ、あなたがもし、この上ない悟りを求める心を起こした者は、あらゆる法が断ち切れて無になると説く、と思うなら、そのように思ってはならない。なぜなら、この上ない悟りを求める心を起こした者は、法について断ち切れて無になるという姿を説かないからである。」

解説

第二十六分までの、形や相を離れよという話が行き過ぎて、何もかも無いのだと読まれないように、念を押す分です。具足相ゆえに悟りを得たのではないとか、すべてが断滅するとか、極端な方向に受け取ってはならないと戒めています。相に執着するのも、すべてを無と言い切るのも、どちらも片寄りという見方です。仕事に置き換えると、過去のやり方に固執するのも、すべて捨てて新しくするのも、同じ極端の裏表です。続けるものと変えるものを見分ける中道の視点が、変革期の組織には必要だという読み方ができます。
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この章句が説くこと

断滅具足相中道極端無片寄り

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