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韓非子 / 孤憤第十一

故智術能法之士用,則貴重之臣必在繩之外矣。

新字:故智術能法之士用,則貴重之臣必在縄之外矣。

書き下し

故に智術能法の士用ゐらるれば、則ち貴重の臣、必ず縄の外に在り。

現代語訳

だから、術を心得た智者や法をよく執る者が用いられれば、権勢を持つ貴い重臣は、必ず法の墨縄の外へはじき出される(罰せられる)ことになる。

解説

前の一節で示した「智術の士」と「能法の士」が君主に登用されたとき、何が起きるかを述べた一文です。「縄」は大工が直線を引く墨縄で、法の基準を指します。法術の士が権限を持てば、これまで法の外で私的な権勢を振るってきた重臣は、基準から外れた者として裁かれる。だからこそ重臣たちは法術の士の登用を恐れ、全力で阻もうとする、というのが「孤憤」全体の論理の出発点です。改革者の登用が、既存の実力者にとってはそのまま自分の失脚を意味するという構図は、今の企業の人事でもよく見られるものです。

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