韓非子 / 孤憤第十一
是智法之士與當塗之人,不可兩存之仇也。
新字:是智法之士与当塗之人,不可両存之仇也。
書き下し
是れ智法の士と當塗の人とは、兩つながら存す可からざるの仇なり。
現代語訳
このように、法に則って国を正そうとする士と、現在権力を握っている臣下とは、両立することのできない敵同士なのである。
解説
法にのっとって物事を正そうとする人と、今まさに権力を握っている人とは、両方とも生き残ることのできない、決して両立しない敵同士だという話です。改革をやり遂げようとする人と、今の仕組みで得をしている古株の人とは、立場そのものが正反対だからです。会社で新しく来た担当者が古い慣習を改めようとするとき、あるいは町内会で新しい役員が長年のしきたりを見直そうとするとき、必ずこうした対立が起こります。どちらも悪気があるわけではなく、置かれている立場が違うだけなのですが、結局はどちらか一方が去るまで争いは収まりません。この章句は、改革がうまくいかないのは担当者の力不足のせいだけではなく、そもそも改革する側とされる側は最初から利害が真っ向からぶつかる関係にあるのだと教えてくれます。
この章句が説くこと
改革既得権益対立構造覚悟リーダーシップ
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