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韓非子 / 主道第五

有言者自爲名,有事者自爲形,形名參同,君乃無事焉,歸之其情。

新字:有言者自為名,有事者自為形,形名参同,君乃無事焉,帰之其情。

書き下し

言有る者は自ら名を為し、事有る者は自ら形を為す。形名参同すれば、君乃ち事無し、之を其の情に帰す。

現代語訳

進言する者は自ら名目(言葉)を立て、事に当たる者は自ら実績(形)を示す。その実績と名目を突き合わせて一致していれば、君主は自ら何もする必要がなく、すべてを実情に委ねればよい。

解説

韓非の術の中心である「形名参同」を簡潔に示した句です。臣下が自分で言った言葉が「名」、実際に上げた成果が「形」で、君主はこの二つを突き合わせて一致すれば賞し、ずれれば罰します。君主が自分で判断を下すのではなく、臣下自身の言葉を物差しにするので、君主は何もしなくても臣下を正しく評価できる、という仕組みです。二柄篇では、言葉より成果が大きすぎても罰するとまで述べられます。今の組織でいえば、本人が立てた目標と実際の成果を照らし合わせる目標管理に近い考え方です。評価の基準を本人の約束に置けば、上司の好みで評価がぶれることを防げます。

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