関聖帝君覚世真経 / 第四段・明らかに瞞し暗に騙し、横言曲語す
詭說昇天,斂物行淫,明瞞暗騙,橫言曲語,白日咒詛,背地謀害,不存天理,不順人心,不信報應,引人作惡,
新字:詭説昇天,斂物行淫,明瞞暗騙,横言曲語,白日咒詛,背地謀害,不存天理,不順人心,不信報応,引人作悪,
書き下し
詭りて昇天を説き、物を斂めて淫を行ひ、明らかに瞞し暗に騙し、横言曲語し、白日に咒詛し、背地に謀害し、天理を存せず、人心に順はず、報応を信ぜず、人を引きて悪を作さしめ、
現代語訳
いつわって天に昇れると説き、金品を集めてみだらなことを行い、表立ってはだまし裏ではあざむき、横柄な言葉や曲がった言い方をし、真昼間から呪いの言葉を吐き、かげで人を害するはかりごとをめぐらし、天の道理を胸に置かず、人の心にしたがわず、報いを信じず、人を引き込んで悪事をさせ、
解説
だます悪を集めた段です。冒頭の詭説昇天、斂物行淫は、宗教を装って金品を集め、みだらなことを行う者への戒めで、善書がみずから宗教の言葉で語りながら、にせの教えを厳しく名指ししているところが興味深い。明瞞暗騙は、表でだまし裏であざむくこと。表裏どちらもという書き方です。不存天理、不順人心の二句が、この段の芯にあたります。天の道理も人の心も自分の外に置いて、自分の都合だけで動く状態。そこまで来ると、最後の引人作悪、つまり人を巻き込んで悪をさせる段階に進みます。悪事は一人でしているうちはまだ小さく、人を巻き込み始めたときに別のものに変わる、という順序が示されています。
この章句が説くこと
詐欺邪教二枚舌呪詛共犯
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