関聖帝君覚世真経 / 第四段・近報は身に在り、遠報は子孫なり
不修片善,行諸惡事,官詞口舌,水火盜賊,惡毒瘟疫,生敗產蠢,殺身亡家,男盜女淫,近報在身,遠報子孫,
新字:不修片善,行諸悪事,官詞口舌,水火盗賊,悪毒瘟疫,生敗産蠢,殺身亡家,男盗女淫,近報在身,遠報子孫,
書き下し
片善をも修めず、諸々の悪事を行はば、官詞口舌、水火盗賊、悪毒瘟疫、生敗産蠢、身を殺し家を亡ぼし、男は盗み女は淫す。近報は身に在り、遠報は子孫なり。
現代語訳
わずかな善も積まず、もろもろの悪事を行うならば、訴訟や口論、水害や火事、盗賊、ひどい毒や疫病、生まれる子は出来そこないで愚か、といったことが起こり、身を滅ぼし家を絶やし、男は盗みを働き女はみだらになります。近い報いはその身にあらわれ、遠い報いは子孫にあらわれます。
解説
悪行の報いを列挙した段です。訴訟、口論、水害、火事、盗賊、疫病と、当時の暮らしで実際に恐れられていた災いが並びます。太上感応篇にも水火盗賊、疾病口舌として同じ並びがあり、二つの書が同じ言葉の型を共有していることが分かります。最後の近報在身、遠報子孫は、文昌帝君陰騭文の近報則在自己、遠報則在児孫とほぼ同じ句です。三聖経と呼ばれる三書が、そろってこの一句を結びの近くに置いています。因果の清算が一代では終わらないという見方で、今日そのまま受け取るのは難しい面もありますが、自分の代で片づかないものを次に渡しているという感覚は、判断を重くします。
この章句が説くこと
報い災い子孫訴訟悪業
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