関聖帝君覚世真経 / 第四段・心を瞞し己を昧まし、大斗小秤す
不信正道,奸盜邪淫,好尚奢詐,不重勤儉,輕棄五穀,不報有恩,瞞心昧己,大斗小秤,假立邪教,引誘愚人,
新字:不信正道,奸盗邪淫,好尚奢詐,不重勤倹,軽棄五穀,不報有恩,瞞心昧己,大斗小秤,仮立邪教,引誘愚人,
書き下し
正道を信ぜず、奸盗邪淫し、奢詐を好み尚び、勤倹を重んぜず、五穀を軽んじ棄て、恩有るに報いず、心を瞞し己を昧まし、大斗小秤し、邪教を仮立して、愚人を引誘し、
現代語訳
正しい道を信じず、悪事を働き盗みを働きみだらなことをし、おごりと偽りを好んで尊び、勤勉と倹約を重んじず、五穀を軽んじて捨て、恩を受けても報いず、自分の心をだまし自分をくらまし、大きなますで受け取り小さなはかりで渡し、にせの教えを立てて、愚かな者を誘い込み、
解説
暮らしと商いの崩れを並べた段です。好尚奢詐と不重勤倹が対になっていて、おごりと偽りを好む一方で勤勉と倹約を軽んじる、という組み合わせで示されます。片方だけでは済まず、必ず二つで現れるという見方でしょう。軽棄五穀は太上感応篇の散棄五穀と同じ戒めです。中心にあるのが瞞心昧己で、人をだます前にまず自分をだましている、と言います。大斗小秤はその結果として現れる形です。受け取るときは大きなますで、渡すときは小さなはかりで。この不正を三つの書がそろって挙げるのは、それが最も気づかれにくく、最も広く行われていたからでしょう。自分をごまかす段階で止められれば、外には出ません。
この章句が説くこと
大斗小秤奢侈勤倹自欺五穀
関連する章句
-
『関聖帝君覚世真経』第四段・明らかに瞞し暗に騙し、横言曲語す詭りて昇天を説き、物を斂めて淫を行ひ、明らかに瞞し暗に騙し、横言曲語し、白日に咒詛し、背地に謀害し、天理を存せず、人心に順はず、報応を信ぜず、人を引きて悪を作さしめ、
-
『関聖帝君覚世真経』第四段・人を損じ己を利し、家を肥やし身を潤す若し悪心を存して、善事を行はず、人の妻女を淫し、人の婚姻を破り、人の名節を壊り、人の技能を妒み、人の財産を謀り、人の争訟を唆し、人を損じ己を利し、家を肥やし身を潤し、
-
『太上感応篇』悪行・短尺狭度、軽秤小升尺を短くし度を狭くし、秤を軽くし升を小さくす。偽を以て真に雑へ、姦利を採取す。良を圧して賤と為し、愚人を謾驀す。貪婪にして厭くこと無く、咒詛して直を求む。
-
『関聖帝君覚世真経』第三段・難を排し紛を解き、悪を隠し善を揚ぐ粟を重んじ福を惜しみ、難を排し紛を解き、資を捐てて美を成し、訓を垂れて人を教へ、冤讎を解釈し、斗秤を公平にし、有徳に親近し、凶人を遠避し、悪を隠し善を揚げ、物を利し民を救ひ、
-
『関聖帝君覚世真経』第四段・天を恨み地を怨み、雨を罵り風を呵る天を恨み地を怨み、雨を罵り風を呵り、聖を謗り賢を毀ち、像を滅し神を欺き、牛犬を宰殺し、字紙を穢溺し、勢を恃みて善を欺き、富に倚りて貧を圧し、人の骨肉を離し、人の兄弟を間て、
-
『文昌帝君陰騭文』第四段・斗秤は公平を要す斗秤は須らく公平を要すべく、軽く出し重く入るべからず。奴僕は之を待つに寛恕を以てし、豈に宜しく責を備へ苛求すべけんや。経文を印造し、寺院を創修す。