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関聖帝君覚世真経 / 第一段・身は世に在りと雖も、其の心已に死す

帝君曰:人生在世,貴盡忠孝節義等事,方於人道無愧,可立身於天地之間,若不盡忠孝節義等事,身雖在世,其心已死,

新字:帝君曰:人生在世,貴尽忠孝節義等事,方於人道無愧,可立身於天地之間,若不尽忠孝節義等事,身雖在世,其心已死,

書き下し

帝君曰く、人の世に在るや、忠孝節義等の事を尽くすを貴ぶ。方めて人の道に愧づること無く、天地の間に身を立つべし。若し忠孝節義等の事を尽くさずんば、身は世に在りと雖も、其の心已に死す。

現代語訳

帝君は言われました。人がこの世にあるあいだは、忠と孝と節と義をつくすことが尊いのです。そうしてはじめて人の道に恥じるところがなく、天地のあいだに身を立てることができます。もし忠孝節義をつくさないならば、体はこの世にあっても、その心はすでに死んでいます。

解説

関聖帝君、すなわち関羽の言葉として説かれる書の冒頭です。この書は清のはじめに成ったとされ、康熙七年に降されたという伝えを持ちますが、作者は分かっていません。書き出しから、生きているかどうかを心のありようで測っています。忠孝節義をつくさない者は、体があっても心は死んでいる、と言い切る。関羽という、義に生きた武将の名を借りた書らしい厳しさです。ここでの立身は出世のことではなく、天地のあいだに恥じずに立つという意味での身の立て方でしょう。何をしたかより、何に恥じずにいられるかを基準に置いています。

この章句が説くこと

忠孝節義立身関帝

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