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十八史略 / 『十八史略』唐・玄宗・吾れ瘠すと雖も天下は肥ゆ

二十一年韓休同平章事休為人峭直上或宴遊小過輒謂左右曰韓休知否言終諫疏已至左右曰休為相陛下殊瘦於舊上歎曰吾雖瘠天下肥矣休罷張九齡繼之

新字:二十一年韓休同平章事休為人峭直上或宴遊小過輒謂左右曰韓休知否言終諫疏已至左右曰休為相陛下殊痩於旧上嘆曰吾雖瘠天下肥矣休罷張九齢継之

書き下し

二十一年、韓休、同平章事となる。休は為人峭直なり。上、或いは宴遊に小過あれば、輒ち左右に謂いて曰く、韓休知るや否や、と。言い終わるや、諫疏已に至る。左右曰く、休相と為りてより、陛下殊に旧より痩せたり、と。上歎じて曰く、吾れ瘠すと雖も、天下は肥えたり、と。休罷め、張九齢之に継ぐ。

現代語訳

二十一年に、韓休が同平章事となりました。韓休は人柄が厳しく真っすぐで、玄宗が宴会や遊びで少しでも行き過ぎると、すぐに側近にこう言いました。「韓休は知っているだろうか」。その言葉が終わらないうちに、韓休の諫める上奏文がもう届いています。側近が言いました。「韓休が宰相になってから、陛下は以前よりずいぶんお痩せになりました」。玄宗は嘆息して言いました。「私は痩せても、天下は肥えている」。やがて韓休は職を退き、張九齢がその後を継ぎました。

解説

玄宗は宴遊で少しでも行き過ぎると、すぐ側近に、韓休は知っているか、と気にしました。言い終わらないうちに、韓休の諫めの文書が届くほどです。側近が、韓休が宰相になってから陛下はずいぶん痩せられた、と嘆くと、玄宗は、私は痩せても天下は肥える、と答えました。口うるさい直言の臣は居心地の悪いものですが、私的な安楽よりも全体の利益を取るという、君主の自覚がよく表れています。この玄宗が、のちには耳に痛い声を遠ざけるようになります。上司に煙たがられても、組織を肥やす直言がある。そのことを忘れずにいたい場面です。
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この章句が説くこと

韓休玄宗直言諫疏張九齢宴遊

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