師導古典を学びたいすべての人に

文昌帝君陰騭文 / 第五段・権勢に倚りて善良を辱むること勿れ

勿因小利,使人父子不睦。勿倚權勢而辱善良,勿恃富豪而欺窮困。

新字:勿因小利,使人父子不睦。勿倚権勢而辱善良,勿恃富豪而欺窮困。

書き下し

小利に因りて、人の父子をして睦まじからざらしむること勿れ。権勢に倚りて善良を辱むること勿れ、富豪を恃みて窮困を欺くこと勿れ。

現代語訳

わずかな利益のために、人の父子の仲を悪くさせてはなりません。権勢をたのんで善良な人をはずかしめてはなりません。富をたのんで困窮している人をあざむいてはなりません。

解説

禁止の列を締めくくる三句です。冒頭の小利という言葉が効いています。大きな利益のためではなく、わずかな得のために人の親子の仲を裂く。壊れるものの大きさと、得るものの小ささが釣り合っていないことを突いています。後半の二句は、力を持つ側への戒めです。倚権勢と恃富豪、どちらも寄りかかるという意味の語が使われています。権勢も富も自分の中身ではなく、寄りかかっている外のものだ、という含みでしょう。寄りかかっているものが外れたとき、その人には何が残るのか。辱められた側は覚えていますが、辱めた側は覚えていない、というのが最も厄介なところです。

この章句が説くこと

権勢弱者小利親子

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる