文昌帝君陰騭文 / 第三段・道義を談じて奸頑を化す
或奉真朝斗,或拜佛念經。報答四恩,廣行三教。談道義而化奸頑,講經史而曉愚昧。
新字:或奉真朝斗,或拝仏念経。報答四恩,広行三教。談道義而化奸頑,講経史而暁愚昧。
書き下し
或いは真に奉じ斗に朝し、或いは仏を拝し経を念ず。四恩に報答し、広く三教を行ふ。道義を談じて奸頑を化し、経史を講じて愚昧を暁らす。
現代語訳
あるときは道の真理に仕えて北斗を拝し、あるときは仏を拝んで経を唱えます。四つの恩に報い、儒仏道の三つの教えを広く行います。道理と義を語ってひねくれ者を変え、経書と史書を講じて物を知らない者に分からせます。
解説
この文が三教をならべて認める書であることが、正面から出ている段です。北斗を拝むのは道教、仏を拝み経を唱えるのは仏教、経史を講じるのは儒家の学び。どれか一つを選べとは言いません。四恩は仏教の語で、父母の恩、衆生の恩、国王の恩、三宝の恩を指すのが一般的です。後半の二句が実際的で、ひねくれ者には道理を語り、知らない者には経史を講じると、相手によってやり方を分けています。教えるとは同じ話を全員にすることではなく、相手のどこがふさがっているかを見ることだ、という含みでしょう。話が通じないとき、多くの場合は内容ではなく入口の見立てを間違えています。
この章句が説くこと
三教四恩教化経史北斗
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