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法句経 / 第十八 塵垢の部 二三五〜二三七 汝は枯れたる葉の如し

二三五 汝は今や枯れたる葉の如し、閻魔の使者汝の傍に近づく、汝今死別の門に立つ、されど汝に(前途の)資糧あることなし。 二三六 汝己の歸依處を造れ、疾く勤めよ、賢くあれ、垢を去り穢なきものは天の聖處に往くべし。 二三七 汝今壯年已に過ぎ、閻魔の傍に立つ、されど(死して閻魔の處に到る)中間に汝の住處なし、亦汝に(前途の)資糧もあることなし。

新字:二三五 汝は今や枯れたる葉の如し、閻魔の使者汝の傍に近づく、汝今死別の門に立つ、されど汝に(前途の)資糧あることなし。 二三六 汝己の帰依処を造れ、疾く勤めよ、賢くあれ、垢を去り穢なきものは天の聖処に往くべし。 二三七 汝今壮年已に過ぎ、閻魔の傍に立つ、されど(死して閻魔の処に到る)中間に汝の住処なし、亦汝に(前途の)資糧もあることなし。

書き下し

二三五 汝は今や枯れたる葉の如し、閻魔の使者汝の傍に近づく、汝今死別の門に立つ、されど汝に(前途の)資糧あることなし。 二三六 汝己の帰依処を造れ、疾く勤めよ、賢くあれ、垢を去り穢なきものは天の聖処に往くべし。 二三七 汝今壮年已に過ぎ、閻魔の傍に立つ、されど(死して閻魔の処に到る)中間に汝の住処なし、亦汝に(前途の)資糧もあることなし。

現代語訳

あなたはいまや枯れた葉のようだ。閻魔(死者の王)の使者があなたのそばに近づいている。あなたはいま死に別れる門口に立っている。それなのに、あなたには行く先のための糧がない。あなたは自分のよりどころを造れ。すみやかに努めよ。賢くあれ。垢を除き、汚れのない者は、天の聖なる境地に往くであろう。あなたはいま壮年をすでに過ぎ、閻魔のそばに立っている。それなのに、死んで閻魔のもとに至るまでの途中に、あなたの宿る場所はない。またあなたには行く先のための糧もない。

解説

第十八章「塵垢の部」の冒頭の三偈で、老いて死を前にした人に語りかける形をとる。「枯れたる葉」の比喩が鮮やかだ。まだ枝についてはいるが、色は抜け、次の風で落ちる。そのそばに閻魔の使者が立つ。閻魔は古代インドで死者を裁く王とされ、その使者は老いや病の象徴とも読まれる。繰り返される「資糧」は旅の糧のことで、死を長い旅立ちとして描き、その道中の食糧も宿もないと畳みかける。二三六偈の答えは「己の帰依処を造れ」である。よりどころは誰かが与えてくれるものではなく、自分で造るものだという。垢を去るという章の主題もここで示される。どれほど忙しくても、準備がいつか間に合わなくなる時は来る。後回しにしているものが何かを、ときどき確かめておくとよい。

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