法華経 / 藥王菩薩本事品第二十三(9)
「宿王華,汝當以神通之力、守護是經。所以者何。此經則為閻浮提人、病之良藥,若人有病,得聞是經,病即消滅,不老不死。宿王華,汝若見有受持是經者,應以青蓮花、盛滿末香,供散其上,散已、作是念言:『此人不久、必當取草坐於道場,破諸魔軍,當吹法螺、擊大法鼓,度脫一切眾生、老病死海。』是故求佛道者、見有受持是經典人,應當如是生恭敬心。」 說是藥王菩薩本事品時,八萬四千菩薩、得解一切眾生語言陀羅尼。多寶如來、於寶塔中讚宿王華菩薩言:「善哉、善哉,宿王華,汝成就不可思議功德,乃能問釋迦牟尼佛如此之事,利益無量一切眾生。」
新字:「宿王華,汝当以神通之力、守護是経。所以者何。此経則為閻浮提人、病之良薬,若人有病,得聞是経,病即消滅,不老不死。宿王華,汝若見有受持是経者,応以青蓮花、盛満末香,供散其上,散已、作是念言:『此人不久、必当取草坐於道場,破諸魔軍,当吹法螺、撃大法鼓,度脱一切衆生、老病死海。』是故求仏道者、見有受持是経典人,応当如是生恭敬心。」 説是薬王菩薩本事品時,八万四千菩薩、得解一切衆生語言陀羅尼。多宝如来、於宝塔中讃宿王華菩薩言:「善哉、善哉,宿王華,汝成就不可思議功徳,乃能問釈迦牟尼仏如此之事,利益無量一切衆生。」
書き下し
「宿王華よ、汝、当に神通の力を以て、この経を守護すべし。所以は何ん。この経は則ち閻浮提の人の、病の良薬と為せばなり。もし人に病有らんに、この経を聞くことを得ば、病は即ち消滅し、不老不死ならん。宿王華よ、汝もし受持するこの経有る者を見ば、応に青蓮華を以て、末香を盛り満たして、その上に供散し、散じ已りて、この念を作すべし。『この人は久しからずして、必ず当に草を取りて道場に坐し、諸の魔軍を破り、当に法螺を吹き、大法鼓を撃ち、一切衆生を、老病死の海より度脱すべし。』と。この故に仏道を求むる者、この経典を受持する人有るを見ば、応当にかくの如く恭敬の心を生ずべし。」 薬王菩薩本事品を説きたもう時、八万四千の菩薩、一切衆生語言陀羅尼を解することを得たり。多宝如来、宝塔の中において、宿王華菩薩を讃めて言わく、「善きかな、善きかな、宿王華よ、汝は不可思議の功徳を成就し、乃ち能く釈迦牟尼仏に、かくの如き事を問い、無量の一切衆生を利益せり。」
現代語訳
「宿王華よ、あなたは神通の力でこの経を守りなさい。なぜなら、この経は閻浮提の人々の病に効く良い薬だからです。もし人が病んでいても、この経を聞くことができたなら、病は消え、老いも死もなくなるでしょう。宿王華よ、あなたがこの経を受持する人を見たなら、青い蓮の花に粉の香を盛り満たして、その人の上に供え散らしなさい。散らしたら、こう思うのです。『この人は遠くないうちに、必ず草を取って道場に坐り、多くの魔の軍勢を破り、法の螺を吹き、大きな法の太鼓を打ち、すべての衆生を、老い、病、死の海から渡し解放するだろう』と。だから仏の道を求める人は、この経典を受持する人を見たなら、このように敬いの心を起こしなさい。」 薬王菩薩本事品が説かれたとき、八万四千の菩薩が、あらゆる衆生の言葉を理解する陀羅尼を得ました。多宝如来は宝塔の中から宿王華菩薩を讃えて言いました。「素晴らしい、素晴らしい、宿王華よ。あなたは思いはかれない功徳を成し遂げ、釈迦牟尼仏にこのような事を問い、無数の衆生を利益しました。」
解説

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法華経・藥王菩薩本事品第二十三(8)「宿王華よ、もし人有りて、この薬王菩薩本事品を聞かば、亦無量無辺の功徳を得ん。もし女人有りて、この薬王菩薩本事品を聞きて、能く受持せば、この女身を尽くして、後に復受けざらん。もし如来の滅後、後の五百歳の中に、もし女人有りて、この経典を聞き、説の如く修行せば、ここにして命終し、即ち安楽世界、阿弥陀仏・大菩薩衆の、囲繞せる住処に往き、蓮華の中の宝座の上に生まれん。復貪欲に悩まされず、亦復瞋恚・愚癡に悩まされず、亦復憍慢・嫉妬の諸垢に悩まされず、菩薩の神通、無生法忍を得ん。この忍を得已りて、眼根清浄ならん。この清浄の眼根を以て、七百万二千億那由他恒河沙等の諸仏如来を見ん。この時、諸仏は遙かに共に讃えて言わん、『善きかな、善きかな、善男子よ。汝能く釈迦牟尼仏の法の中において、この経を受持し、読誦し、思惟し、他人のために説く。得る所の福徳は無量無辺なり。火も焼くこと能わず、水も漂わすこと能わず。汝の功徳は、千仏共に説くも、尽くさしむること能わず。汝今已に能く諸の魔賊を破り、生死の軍を壊し、諸余の怨敵、皆悉く摧滅せり。善男子よ、百千の諸仏、神通力を以て、共に汝を守護したもう。一切世間の天・人の中において、汝の如き者無く、ただ如来を除きて、その諸の声聞・辟支仏、乃至菩薩の、智慧禅定、汝と等しき者有ること無し。』宿王華よ、この菩薩は、かくの如き功徳智慧の力を成就せり。」 「もし人有りて、この薬王菩薩本事品を聞きて、能く随喜し讃善せば、この人は現世に、口の中に常に青蓮華の香を出だし、身の毛孔の中に常に牛頭栴檀の香を出だす。得る所の功徳は上に説く所の如し。この故に宿王華よ、この薬王菩薩本事品を以て、汝に嘱累す。我が滅度の後、後の五百歳の中に、広く閻浮提に宣流布して、断絶せしむること無かれ。悪魔・魔民・諸の天・竜・夜叉・鳩槃荼等に、其の便りを得しむること無かれ。」
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法華経・法師品第十(1)爾の時、世尊、薬王菩薩に因りて、八万の大士に告げたまわく、「薬王、汝是の大衆の中の、無量の諸天、竜王、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人と非人、及び比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、声聞を求むる者、辟支仏を求むる者、仏道を求むる者を見るや。是の如き等の類、咸仏前に於て、妙法華経の一偈一句、乃至一念も随喜する者は、我皆授記を与う、当に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。」 仏、薬王に告げたまわく、「又如来の滅度の後に、若し人有りて、妙法華経の乃至一偈一句を聞き、一念も随喜せば、我も亦阿耨多羅三藐三菩提の記を授与す。若し復人有りて、妙法華経を受持し、読誦し、解説し、書写し、乃至一偈をも、此の経巻に於て、敬い視ること仏の如くし、種種に供養し、華、香、瓔珞、末香、塗香、焼香、繒蓋、幢幡、衣服、伎楽、乃至合掌恭敬せば、薬王、当に知るべし、是の諸人等は、已に曽て十万億の仏を供養し、諸仏の所に於て、大願を成就し、衆生を愍れむが故に、此の人間に生ぜり。」 「薬王、若し人有りて問わん、何等の衆生か、未来世に於て、当に作仏することを得べきと。応に是の諸人等は、未来世に於て、必ず作仏することを得べしと示すべし。何を以ての故に。若し善男子、善女人、法華経に於て、乃至一句も、受持し、読誦し、解説し、書写し、種種に経巻を供養し、華、香、瓔珞、末香、塗香、焼香、繒蓋、幢幡、衣服、伎楽、合掌恭敬せば、是の人は、一切世間の応に瞻奉すべき所にして、応に如来の供養を以て之を供養すべし。当に知るべし、此の人は是れ大菩薩にして、阿耨多羅三藐三菩提を成就し、衆生を哀愍して、願って此の間に生まれ、広く妙法華経を演べ分別す。何ぞ況んや尽く能く受持して、種種に供養せんをや。」
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法華経・陀羅尼品第二十六(1)爾の時、薬王菩薩、即ち座より起ち、右の肩を偏袒し、合掌して仏に向かい、而も仏に白して言さく。「世尊、若し善男子、善女人、能く法華経を受持する者有らんに、若しは読誦して通利し、若しは経巻を書写せば、幾所の福を得んや。」仏、薬王に告げたまわく。「若し善男子、善女人有りて、八百万億那由他恒河沙等の諸仏を供養せば、汝が意に於いて云何、其の所得の福、寧ろ多しと為すや否や。」「甚だ多し、世尊。」仏の言わく。「若し善男子、善女人、能く是の経に於いて、乃至一四句偈を受持し、読誦し、義を解して、説の如く修行せば、功徳甚だ多し。」爾の時、薬王菩薩、仏に白して言さく。「世尊、我今当に説法者に陀羅尼呪を与え、以て之を守護すべし。」即ち呪を説いて曰く、 安爾 曼爾 摩禰 摩摩禰 旨隸 遮梨第 賒□ 賒履多瑋 羶帝 目帝 目多履 娑履 阿瑋娑覆 桑履 娑履 叉裔 阿叉裔 阿耆膩 羶帝 賒履 陀羅尼 阿盧伽婆娑簸蔗毗叉膩 禰毗剃 阿便哆邏禰履剃 阿亶哆波隸輸地 漚究隸 牟究隸 阿羅隸 波羅隸 首迦差 阿三磨三履 佛馱毗吉利□帝 達磨波利差帝 僧伽涅瞿沙禰 婆舍婆舍輸地 曼哆邏 曼哆邏叉夜多 郵樓哆 郵樓哆憍舍略 惡叉邏 惡叉冶多冶 阿婆盧 阿磨若那多夜 「世尊、是の陀羅尼神呪は、六十二億恒河沙等の諸仏の所説なり。若し此の法師を侵毀すること有らば、則ち是の諸仏を侵毀し已るなり。」
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法華経・法師品第十(4)「藥王よ、当に知るべし、如来の滅後に、其れ能く書き、持ち、読み、誦し、供養し、他人の為に説く者は、如来、則ち衣を以て之を覆い、又、他方の現在の諸仏の護念する所と為る。是の人は大信力、及び志願力、諸の善根力有り。当に知るべし、是の人は如来と共に宿し、則ち如来の手、其の頭を摩でらると為す。」 「藥王よ、在在処処に、若しは説き、若しは読み、若しは誦し、若しは書き、若しは経巻の住する処には、皆、応に七宝の塔を起つべし。極めて高広厳飾ならしめ、復た舎利を安んずることを須いず。所以は何ん。此の中には已に如来の全身有せばなり。此の塔は、応に一切の華・香・瓔珞、繒蓋・幢幡、伎楽・歌頌を以て、供養・恭敬、尊重・讃歎すべし。若し人有りて此の塔を見ることを得て、礼拝・供養せば、当に知るべし、是れ等は皆、阿耨多羅三藐三菩提に近し。」 「藥王よ、多く人有りて、在家・出家にして菩薩道を行ずるに、若し是の法華経を見・聞・読・誦・書・持・供養すること能わざる者は、当に知るべし、是の人は未だ善く菩薩道を行ぜず。若し是の経典を聞くことを得る者有らば、乃ち能く善く菩薩の道を行ず。其れ衆生の仏道を求むる者有りて、若しは見、若しは聞き、是の法華経を、聞き已って信解し受持せば、当に知るべし、是の人は、阿耨多羅三藐三菩提に近づくことを得。」
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