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法華経 / 法師功德品第十九(6)

種種諸瓔珞,無能識其價,聞香知貴賤,出處及所在。天上諸華等,曼陀曼殊沙,波利質多樹,聞香悉能知。 天上諸宮殿,上中下差別,眾寶花莊嚴,聞香悉能知。天園林勝殿,諸觀妙法堂,在中而娛樂,聞香悉能知。 諸天若聽法,或受五欲時,來往行坐臥,聞香悉能知。天女所著衣,好華香莊嚴,周旋遊戲時,聞香悉能知。 如是展轉上,乃至於梵世,入禪出禪者,聞香悉能知。光音遍淨天,乃至於有頂,初生及退沒,聞香悉能知。 諸比丘眾等,於法常精進,若坐若經行,及讀誦經典。或在林樹下,專精而坐禪,持經者聞香,悉知其所在。 菩薩志堅固,坐禪若讀誦,或為人說法,聞香悉能知。在在方世尊,一切所恭敬,愍眾而說法,聞香悉能知。 眾生在佛前,聞經皆歡喜,如法而修行,聞香悉能知。雖未得菩薩,無漏法生鼻,而是持經者,先得此鼻相。

新字:種種諸瓔珞,無能識其価,聞香知貴賤,出処及所在。天上諸華等,曼陀曼殊沙,波利質多樹,聞香悉能知。 天上諸宮殿,上中下差別,衆宝花荘厳,聞香悉能知。天園林勝殿,諸観妙法堂,在中而娯楽,聞香悉能知。 諸天若聴法,或受五欲時,来往行坐臥,聞香悉能知。天女所著衣,好華香荘厳,周旋遊戯時,聞香悉能知。 如是展転上,乃至於梵世,入禅出禅者,聞香悉能知。光音遍浄天,乃至於有頂,初生及退没,聞香悉能知。 諸比丘衆等,於法常精進,若坐若経行,及読誦経典。或在林樹下,専精而坐禅,持経者聞香,悉知其所在。 菩薩志堅固,坐禅若読誦,或為人説法,聞香悉能知。在在方世尊,一切所恭敬,愍衆而説法,聞香悉能知。 衆生在仏前,聞経皆歓喜,如法而修行,聞香悉能知。雖未得菩薩,無漏法生鼻,而是持経者,先得此鼻相。

書き下し

種種の諸の瓔珞、能く其の価を識る無きも、香を聞きて貴賤、出処及び所在を知る。天上の諸華等、曼陀、曼殊沙、波利質多樹も、香を聞きて悉く能く知る。 天上の諸の宮殿の、上中下の差別、衆宝の花に荘厳せるも、香を聞きて悉く能く知る。天の園林、勝殿、諸の観、妙法堂の、中に在りて娯楽するも、香を聞きて悉く能く知る。 諸天の若しは法を聴き、或いは五欲を受くる時、来往し行き坐臥するも、香を聞きて悉く能く知る。天女の著くる所の衣、好き華香に荘厳し、周旋して遊戯する時も、香を聞きて悉く能く知る。 是くの如く展転して上り、乃至、梵世に於いて、禅に入り禅より出ずる者も、香を聞きて悉く能く知る。光音、遍浄天、乃至、有頂に於いて、初めて生じ及び退没するも、香を聞きて悉く能く知る。 諸の比丘衆等の、法に於いて常に精進し、若しは坐し若しは経行し、及び経典を読誦し、或いは林樹の下に在りて、専精に坐禅するも、経を持つ者は香を聞きて、悉く其の所在を知る。 菩薩の志堅固にして、坐禅し若しは読誦し、或いは人の為に法を説くも、香を聞きて悉く能く知る。在在方方の世尊の、一切に恭敬せられ、衆を愍みて法を説きたもうも、香を聞きて悉く能く知る。 衆生の仏前に在りて、経を聞きて皆な歓喜し、法の如く修行するも、香を聞きて悉く能く知る。未だ菩薩の無漏法生の鼻を得ずと雖も、而も是の経を持つ者は、先ず此の鼻相を得。

現代語訳

さまざまな瓔珞について、その価値を知る人がいなくても、香を嗅いで、その貴賤、産地、所在を知ります。天上の多くの花、曼陀羅、曼殊沙、波利質多の樹も、香を嗅いですべてよく知ります。 天上の多くの宮殿の、上中下の違い、多くの宝の花で飾られているさまも、香を嗅いですべてよく知ります。天の園林、勝殿、多くの観、妙法堂の中で楽しんでいるのも、香を嗅いですべてよく知ります。 諸天が法を聴くとき、あるいは五欲を楽しむとき、行き来し、歩き、座り、横たわるのも、香を嗅いですべてよく知ります。天女が身につける衣、美しい花と香で飾られ、巡り遊ぶときも、香を嗅いですべてよく知ります。 このように次々に上って、梵世に至り、禅に入る者、禅から出る者も、香を嗅いですべてよく知ります。光音天、遍浄天、さらに有頂天で、新たに生まれる者や亡くなる者も、香を嗅いですべてよく知ります。 多くの比丘たちが、法において常に精進し、座り、歩き、経典を読誦し、あるいは林や樹の下で一心に坐禅していても、経を持つ者は香を嗅いで、すべてその所在を知ります。 菩薩が志を堅固にして、坐禅し、読誦し、あるいは人のために法を説いていても、香を嗅いですべてよく知ります。それぞれの場所の世尊が、すべての者に敬われ、衆生を憐れんで法を説いておられるのも、香を嗅いですべてよく知ります。 衆生が仏の前にいて、経を聞いてみな歓喜し、教えのとおりに修行していても、香を嗅いですべてよく知ります。まだ菩薩の、煩悩を離れた法から生じる鼻を得ていなくても、この経を持つ者は、先にこの鼻の相を得るのです。

解説

鼻の功徳の偈の後半です。宝飾品、天上の花や宮殿、諸天の動きから、禅定に入る者、坐禅や読誦に励む比丘や菩薩、仏前で歓喜して修行する衆生まで、香を手がかりに所在を知ると歌います。天上界の描写は、当時の世界観と文学的な誇張が前面に出る部分です。最後の二行は、まだ菩薩の悟りの鼻を得ていなくても、経を持つ者は先にその相を得ると結びます。実践が悟りに先立つという順序は、現場での経験が理解を育てる、という現代の学びにも通じます。
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この章句が説くこと

聞香天上坐禅精進菩薩無漏法生鼻

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