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法華経 / 序品第一(3)

爾時會中,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人,及諸小王、轉輪聖王。是諸大眾,得未曾有,歡喜合掌,一心觀佛。 爾時佛放眉間白毫相光,照東方萬八千世界,靡不周遍,下至阿鼻地獄,上至阿迦尼吒天。於此世界,盡見彼土六趣眾生,又見彼土現在諸佛。及聞諸佛所說經法。並見彼諸比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、諸修行得道者。復見諸菩薩摩訶薩、種種因緣、種種信解、種種相貌、行菩薩道。復見諸佛般涅槃者。復見諸佛般涅槃後,以佛舍利、起七寶塔。 爾時彌勒菩薩作是念:「今者、世尊現神變相,以何因緣而有此瑞。今佛世尊入於三昧,是不可思議、現稀有事,當以問誰,誰能答者。」復作此念:「是文殊師利、法王之子,已曾親近供養過去無量諸佛,必應見此稀有之相,我今當問。」 爾時比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、及諸天龍、鬼神等,咸作此念:「是佛光明神通之相,今當問誰?」 爾時彌勒菩薩,欲自決疑,又觀四眾比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、及諸天龍、鬼神、等,眾會之心,而問文殊師利言:「以何因緣、而有此瑞、神通之相,放大光明,照於東方萬八千土,悉見彼佛國界莊嚴?」 於是彌勒菩薩欲重宣此義,以偈問曰:

新字:爾時会中,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天竜、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人,及諸小王、転輪聖王。是諸大衆,得未曽有,歓喜合掌,一心観仏。 爾時仏放眉間白毫相光,照東方万八千世界,靡不周遍,下至阿鼻地獄,上至阿迦尼吒天。於此世界,尽見彼土六趣衆生,又見彼土現在諸仏。及聞諸仏所説経法。並見彼諸比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、諸修行得道者。復見諸菩薩摩訶薩、種種因縁、種種信解、種種相貌、行菩薩道。復見諸仏般涅槃者。復見諸仏般涅槃後,以仏舎利、起七宝塔。 爾時弥勒菩薩作是念:「今者、世尊現神変相,以何因縁而有此瑞。今仏世尊入於三昧,是不可思議、現稀有事,当以問誰,誰能答者。」復作此念:「是文殊師利、法王之子,已曽親近供養過去無量諸仏,必応見此稀有之相,我今当問。」 爾時比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、及諸天竜、鬼神等,咸作此念:「是仏光明神通之相,今当問誰?」 爾時弥勒菩薩,欲自決疑,又観四衆比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、及諸天竜、鬼神、等,衆会之心,而問文殊師利言:「以何因縁、而有此瑞、神通之相,放大光明,照於東方万八千土,悉見彼仏国界荘厳?」 於是弥勒菩薩欲重宣此義,以偈問曰:

書き下し

その時、会中の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽・人非人、及び諸の小王・転輪聖王、是の諸の大衆、未曾有を得て、歓喜合掌し、一心に仏を観たてまつる。 その時、仏、眉間の白毫相の光を放ちて、東方万八千の世界を照らしたもうに、周ねからざる靡く、下は阿鼻地獄に至り、上は阿迦尼吒天に至る。此の世界に於いて、尽く彼の土の六趣の衆生を見、又た彼の土の現在の諸仏を見、及び諸仏の説きたもう所の経法を聞く。並びに彼の諸の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、諸の修行して道を得たる者を見、復た諸の菩薩摩訶薩の、種種の因縁、種種の信解、種種の相貌をもって、菩薩の道を行ずるを見、復た諸仏の般涅槃したもうを見、復た諸仏の般涅槃したまいて後、仏の舎利を以て七宝の塔を起つるを見る。 その時、弥勒菩薩、是の念を作さく、「今者、世尊、神変の相を現じたもう。何の因縁を以て、而も此の瑞有る。今、仏世尊、三昧に入りたまえり、是れ不可思議なり、稀有の事を現じたもう。当に誰に問うべき、誰か能く答えん者」と。復た此の念を作さく、「是の文殊師利は、法王の子なり、已に曾て過去無量の諸仏に親近し供養せり、必ず応に此の稀有の相を見るべし、我れ今、当に問うべし」と。 その時、比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、及び諸の天・龍・鬼神等、咸な此の念を作さく、「是の仏の光明神通の相、今、当に誰に問うべき」と。 その時、弥勒菩薩、自ら疑いを決せんと欲し、又た四衆の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、及び諸の天・龍・鬼神等の、衆会の心を観て、而も文殊師利に問いて言わく、「何の因縁を以て、而も此の瑞、神通の相有り、大光明を放ちて、東方万八千の土を照らし、悉く彼の仏国の界の荘厳を見るや」と。 是に於いて弥勒菩薩、重ねて此の義を宣べんと欲し、偈を以て問いて曰わく、

現代語訳

そのとき会衆の中の比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人間や人間でないもの、そして多くの小国の王や転輪聖王たち、これらの大衆は、いまだかつてない体験に歓喜し、合掌して、一心に仏を見つめていました。 そのとき仏は、眉間の白毫から光を放ち、東方の一万八千の世界を残すところなく照らされました。下は阿鼻地獄から、上は阿迦尼吒天にまで至りました。この世界から、それらの国土の六道の衆生をすべて見ることができ、またそこにおられる現在の諸仏を見、諸仏が説かれる教えを聞くことができました。さらに、それらの国の比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、修行して道を得た人々が見え、また菩薩摩訶薩たちが、さまざまな因縁、さまざまな信解、さまざまな姿で菩薩の道を行じているのが見えました。また、諸仏が涅槃に入られるのが見え、涅槃ののち、仏の舎利によって七宝の塔が建てられるのも見えました。 そのとき弥勒菩薩はこう考えました。「いま世尊は不思議な姿を現された。どんな因縁でこの瑞相があるのだろう。世尊は三昧に入っておられ、これは考えも及ばず、めったにない出来事である。誰に尋ねればよいのか、誰が答えられるのか」。さらに考えました。「この文殊師利は法王の子であり、過去の無数の仏にすでに親しく仕えて供養してきた。きっとこのめったにない相を見たことがあるはずだ。私はいま、彼に尋ねよう」。 そのとき、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、そして天、龍、鬼神たちも皆、考えました。「この仏の光明と神通の相について、誰に尋ねればよいのだろう」。 そのとき弥勒菩薩は、自分の疑いを晴らそうと思い、また四衆の比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、そして天、龍、鬼神たちの心を観察して、文殊師利に問いました。「どのような因縁で、この瑞相と神通の相があり、大いなる光明を放って東方の一万八千の国土を照らし、それらの仏国の荘厳をことごとく見せるのでしょうか」。 そこで弥勒菩薩は、この意味を重ねて述べようとして、偈で問いました。

解説

仏が眉間から光を放ち、東方の無数の世界が見えるという場面です。光に映るのは六道の衆生から諸仏、菩薩の修行、仏の入滅と塔の建立まで、世界の全体像です。聴衆は一斉に疑問を抱きますが、口火を切るのは弥勒菩薩でした。弥勒は自分の疑いだけでなく、会衆の心を観察したうえで、文殊師利に問いを向けます。ここには、全員が思っていながら誰も口にできない問いを、代表して言葉にする役割が描かれています。会議で場の疑問を代弁する人がいると、議論が動き出す。その価値は今も同じです。
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この章句が説くこと

白毫相六道弥勒菩薩文殊師利瑞相四衆

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