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法華経 / 序品第一(6)

名衣上服、價值千萬,或無價衣,施佛及僧。千萬億種、栴檀寶舍、眾妙臥具、施佛及僧。 清淨園林、華果茂盛、流泉浴池、施佛及僧。如是等施,種果微妙,歡喜無厭,求無上道。 或有菩薩,說寂滅法,種種教詔,無數眾生。或見菩薩,觀諸法性、無有二相,猶如虛空。 又見佛子,心無所著,以此妙慧、求無上道。文殊師利,又有菩薩,佛滅度後,供養舍利。 又見佛子,造諸塔廟、無數恒沙,嚴飾國界,寶塔高妙、五千由旬,縱廣正等、二千由旬。 一一塔廟,各千幢幡,珠交露幔,寶鈴和鳴。諸天龍神、人及非人,香華伎樂,常以供養。 文殊師利,諸佛子等,為供舍利,嚴飾塔廟,國界自然,殊特妙好,如天樹王,其華開敷, 佛放一光。我及眾會,見此國界,種種殊妙,諸佛神力、智慧稀有,放一淨光,照無量國。 我等見此,得未曾有。佛子文殊,願決眾疑,四眾欣仰、瞻仁及我,世尊何故,放斯光明。 佛子時答,決疑令喜,何所饒益、演斯光明。佛坐道場、所得妙法,為欲說此,為當授記, 示諸佛土,眾寶嚴淨、及見諸佛。此非小緣,文殊當知。四眾龍神,瞻察仁者、為說何等。

新字:名衣上服、価値千万,或無価衣,施仏及僧。千万億種、栴檀宝舎、衆妙臥具、施仏及僧。 清浄園林、華果茂盛、流泉浴池、施仏及僧。如是等施,種果微妙,歓喜無厭,求無上道。 或有菩薩,説寂滅法,種種教詔,無数衆生。或見菩薩,観諸法性、無有二相,猶如虚空。 又見仏子,心無所著,以此妙慧、求無上道。文殊師利,又有菩薩,仏滅度後,供養舎利。 又見仏子,造諸塔廟、無数恒沙,厳飾国界,宝塔高妙、五千由旬,縦広正等、二千由旬。 一一塔廟,各千幢幡,珠交露幔,宝鈴和鳴。諸天竜神、人及非人,香華伎楽,常以供養。 文殊師利,諸仏子等,為供舎利,厳飾塔廟,国界自然,殊特妙好,如天樹王,其華開敷, 仏放一光。我及衆会,見此国界,種種殊妙,諸仏神力、智慧稀有,放一浄光,照無量国。 我等見此,得未曽有。仏子文殊,願決衆疑,四衆欣仰、瞻仁及我,世尊何故,放斯光明。 仏子時答,決疑令喜,何所饒益、演斯光明。仏坐道場、所得妙法,為欲説此,為当授記, 示諸仏土,衆宝厳浄、及見諸仏。此非小縁,文殊当知。四衆竜神,瞻察仁者、為説何等。

書き下し

名衣上服の、価値千万なる、或いは無価の衣をもって、仏及び僧に施す。千万億種の、栴檀の宝舎、衆の妙なる臥具をもって、仏及び僧に施す。 清浄の園林の、華果茂盛し、流泉浴池あるを、仏及び僧に施す。是くの如き等の施、種々の果微妙にして、歓喜して厭うこと無く、無上道を求む。 或いは菩薩有りて、寂滅の法を説き、種種に教詔して、無数の衆生を度す。或いは菩薩の、諸法の性を観じて、二相有ること無く、猶し虚空の如くなるを見る。 又た仏子の、心に所著無く、此の妙慧を以て、無上道を求むるを見る。文殊師利、又た菩薩有り、仏の滅度の後、舎利を供養す。 又た仏子の、諸の塔廟を造ること、無数恒沙にして、国界を厳飾し、宝塔高妙にして、五千由旬、縦広正等にして、二千由旬なるを見る。 一一の塔廟に、各おの千の幢幡あり、珠をもて交露せる幔あり、宝鈴和し鳴る。諸天・龍神、人及び非人、香華・伎楽をもって、常に以て供養す。 文殊師利、諸の仏子等、舎利を供せんが為に、塔廟を厳飾すれば、国界自然に、殊特妙好なること、天の樹王の如く、其の華開敷するが如し。 仏、一光を放ちたもう。我れ及び衆会、此の国界の、種種に殊妙なるを見る。諸仏の神力、智慧稀有なり。一の浄光を放ちて、無量の国を照らしたもう。 我等此れを見て、未曾有を得たり。仏子文殊、願わくは衆の疑いを決したまえ。四衆欣仰して、仁と我とを瞻る。世尊何が故ぞ、斯の光明を放ちたもう。 仏子、時に答えて、疑いを決し喜ばしめよ。何の饒益する所ありてか、斯の光明を演べたもう。仏、道場に坐して得たまえる所の妙法を、此を説かんと欲するが為なるか、当に授記すべきが為なるか、 諸の仏土の、衆宝をもって厳浄なるを示し、及び諸仏を見せしむるは。此れ小縁に非ず。文殊当に知るべし。四衆・龍神、仁者を瞻察して、何等をか説きたもうと為さん。

現代語訳

高価で上等な衣服、千万もの価値のあるものや、値のつけられない衣を、仏と僧に施します。千万億種の、栴檀の宝の家屋やさまざまにすぐれた寝具を、仏と僧に施します。 清らかな園林で、花や果実が豊かに実り、湧き水や浴池があるところを、仏と僧に施します。このような施しは、すぐれた果報を生むので、喜んで飽きることなく、この上ない道を求めます。 また、ある菩薩は静かな安らぎの法を説き、さまざまに教えて無数の衆生を救います。またある菩薩は、あらゆるものの本性を観じて、二つの相がなく、虚空のようであると見ています。 また、心に執着するところがなく、この妙なる智慧によってこの上ない道を求める仏子が見えます。文殊師利よ、また、仏が涅槃に入られたのち、舎利を供養する菩薩もいます。 また、多くの塔や廟を造る仏子が見えます。その数はガンジス川の砂のように数えきれず、国土を飾っています。宝の塔は高く美しく、高さは五千由旬、縦横は等しく二千由旬です。 その一つ一つの塔廟には、それぞれ千の幢と幡があり、真珠を連ねた幕があって、宝の鈴が和して鳴っています。天、龍神、人と人でないものたちは、香や花や音楽をもって、常にこれを供養しています。 文殊師利よ、仏子たちが舎利を供養するために塔廟を飾ると、その国土は自然に、格別に美しく整い、天の樹の王が花を咲かせたようになります。 仏が一筋の光を放たれました。私と会衆は、この国土がさまざまに格別に美しいのを見ました。諸仏の神通力と智慧は稀有です。一つの清らかな光を放って、無数の国を照らされます。 私たちはこれを見て、いまだかつてない思いを得ました。仏子文殊よ、どうか人々の疑いを晴らしてください。四衆は敬い仰いで、あなたと私を見ています。世尊はなぜこの光明を放たれたのでしょうか。 仏子よ、お答えになって、疑いを晴らし、人々を喜ばせてください。どんな利益のために、この光明を現されたのでしょうか。仏が道場に坐して得られた妙なる法を説こうとされるためでしょうか。あるいは授記をなさるためでしょうか。 もろもろの仏の国土が、多くの宝で清らかに飾られているのを示し、諸仏をも見せられるのは、小さな縁ではありません。文殊よ、知ってください。四衆と龍神は、あなたを見つめています。何を説かれるのでしょうか。

解説

弥勒の偈の続きで、布施と供養の描写が衣服、住まい、園林、塔廟へと広がります。そして、法の本質を観じて二つの相を離れる菩薩の姿が語られます。後半で偈は、見えた光景から一転して、文殊への問いかけに変わります。何のためにこの光を放ったのか、説法か、授記か、と選択肢を並べたうえで、この光は小さな縁ではないと念を押します。大きな出来事の前に、現場の人々が期待と不安を抱えて問う姿は、組織の大きな発表の前にも重なります。
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この章句が説くこと

布施供養塔廟舎利二相授記

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