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抱朴子外篇 / 自敘

少嘗學射,但力少不能輓強,若顏高之弓耳。意為射既在六藝,又可以禦寇辟劫,及取鳥獸,是以習之。昔在軍旅,曾手射追騎,應弦而倒,殺二賊一馬,遂以得免死。又曾受刀盾及單刀雙戟,皆有口訣要術,以侍取人,乃有秘法,其巧入神。若以此道與不曉者對,便可以當全獨勝,所向無前矣。晚又學七尺杖術,可以入白刃,取大戟,然亦是不急之末學。知之譬如麟角鳳距,何必用之?過此已往,未之或知。

新字:少嘗学射,但力少不能輓強,若顔高之弓耳。意為射既在六芸,又可以禦寇辟劫,及取鳥獣,是以習之。昔在軍旅,曽手射追騎,応弦而倒,殺二賊一馬,遂以得免死。又曽受刀盾及単刀双戟,皆有口訣要術,以侍取人,乃有秘法,其巧入神。若以此道与不暁者対,便可以当全独勝,所向無前矣。晩又学七尺杖術,可以入白刃,取大戟,然亦是不急之末学。知之譬如麟角鳳距,何必用之?過此已往,未之或知。

書き下し

少くして嘗て射を学ぶも、但だ力少なく強きを輓く能わざること、顔高の弓の若きのみ。意に射は既に六芸に在り、又た以て寇を禦ぎ劫を辟け、及び鳥獣を取る可しと為し、是を以て之を習う。昔、軍旅に在りて、曾て手ずから追騎を射、弦に応じて倒れ、二賊と一馬を殺し、遂に以て死を免るるを得たり。又た曾て刀盾及び単刀・双戟を受け、皆な口訣要術有り、侍みて以て人を取るに、乃ち秘法有り、其の巧みは神に入る。若し此の道を以て暁らざる者と対すれば、便ち以て全独勝に当たる可く、向かう所前無し。晩に又た七尺の杖術を学び、以て白刃に入り大戟を取る可し。然れども亦た是れ不急の末学なり。之を知ること譬えば麟角鳳距の如し、何ぞ必ずしも之を用いん。此れを過ぎ已往は、未だ之を或いは知らず。

現代語訳

若い頃、弓を学んだことがあるが、力が少なく強い弓を引けないことは、顔高の弓のようであった。射は六芸の一つであり、また賊を防ぎ略奪を避け、鳥獣を取ることもできると考え、それで習った。昔、軍に在ったとき、自ら追ってくる騎兵を射て、弦に応じて倒れ、二人の賊と一頭の馬を殺し、それで死を免れることができた。また刀と盾、単刀・双戟を授かり、いずれにも口訣の要術があり、これを頼んで人を取るのに、秘法があり、その巧みさは神の域に入る。もしこの術で心得のない者に対すれば、全勝し独り勝つことができ、向かう所に敵がない。のち七尺の杖術も学び、白刃の中に入り大戟を奪うことができる。しかしこれもまた急ぎでない末学である。これを知ることは、たとえば麒麟の角や鳳の蹴爪のようなもので、必ずしも用いる必要はない。これより先は、知らない。

解説

弓・刀盾・杖の武芸を並べ、実際に追ってくる騎兵を射て二賊を倒し、死を免れたことを述べる段です。注目すべきは、技を自負して終わらせず、「不急の末学なり」「麟角鳳距の如し」と、自分の術を価値づけて評価を下げる語り口で、本書の自己評価の特色が出ています。麒麟の角や鳳の蹴爪は、あっても用いない飾りという意味です。身につけた技能を、使う場面があるかないかで冷静に位置づける姿勢は、スキルの棚卸しに応用できます。ただし、原文の事績は著者自身の言であり、第三者の確認はありません。

この章句が説くこと

不急の末学なり麟角鳳距の如し弦に応じて倒れ死を免るるを得たり武芸技能

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