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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:玄冰未結,白雪不積,則青松之茂不顯;俗化不弊,風教不頹,則皎潔之操不別。在危國而沈賤,故莊萊抗遺榮之高;居亂邦而饑寒,故曾列播忘富之稱。

新字:抱樸子曰:玄冰未結,白雪不積,則青松之茂不顕;俗化不弊,風教不頽,則皎潔之操不別。在危国而沈賤,故荘萊抗遺栄之高;居乱邦而饑寒,故曽列播忘富之称。

書き下し

抱朴子曰く、玄冰未だ結ばず、白雪積まざれば、則ち青松の茂れるを顕らかにせず。俗化弊れず、風教頽れざれば、則ち皎潔の操別たれず。危国に在りて沈賤なる、故に荘・萊は遺栄の高きを抗げ、乱邦に居りて饑寒する、故に曾・列は忘富の称を播く。

現代語訳

抱朴子は言う。凍てつく氷がまだ張らず、白い雪も積もらなければ、青々とした松の茂りは際立たない。世の風俗がまだ損なわれず、教化が崩れていなければ、清らかな操は見分けられない。危うい国にあって沈み賤しいままであったから、荘や萊は栄誉を捨てた高潔を掲げ、乱れた国にあって飢え寒さに耐えたから、曾や列は富を忘れた名声を広めた。

解説

氷と雪があって初めて松の緑が目に立つ。同じく、世が乱れ風俗が崩れて初めて、清い操が見分けられます。荘・萊や曾・列の名は、危国や乱邦で貧しく過ごしながら栄華を捨てた例として挙がります。人物の詳細は原文にないので深追いはしません。つまり、徳の価値は逆境で測られるという論です。組織でいえば、業績が良い時期は誰でも誠実に見えます。苦しい局面で何を守ったかが、その人の質の記録になります。人を評価する時は、順調な年よりも苦しい年の振る舞いを基準にするのも一案です。

この章句が説くこと

青松の茂れるを顕らかにせず皎潔の操別たれず危国に在りて沈賤なる逆境操見極め

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