抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:準的陳則流鏑赴焉;美名起則謗讀言攻焉。瑰貨多藏則不招怨而怨至矣,器盈誌驕則不召禍而禍來矣。
新字:抱樸子曰:準的陳則流鏑赴焉;美名起則謗読言攻焉。瑰貨多蔵則不招怨而怨至矣,器盈誌驕則不召禍而禍来矣。
書き下し
抱朴子曰く、準的陳ぬれば則ち流鏑赴き、美名起これば則ち謗讟言攻む。瑰貨多く蔵すれば則ち怨みを招かずして怨み至り、器盈ち志驕れば則ち禍を召かずして禍来る。
現代語訳
抱朴子は言う。的が立てられれば流れ矢がそこへ飛び、美名が起これば誹謗の声が攻めてくる。珍しい財宝を多く蔵すれば、怨みを招かなくても怨みが至り、器が満ちて志が驕れば、禍いを呼ばなくても禍いが来る。
解説
的が置かれれば矢が飛んでくる。良い評判が立てば悪口が攻めてくる。財を蓄え、慢心すれば、「怨みを招かずして怨み至り」。前の段が才の有用さを論じたのに続き、ここでは目立つこと自体の危険を言います。内容は処世の警句ですが、現代では評判や実績を持つ人が受ける嫉妬や批判の構造にそのまま当てはまります。成果が出たときほど、称賛の受け取り方を控えめにして、周囲の目線を引き受ける準備をしておく。この種の慎みは臆病ではなく、組織内の摩擦を減らす実務です。
この章句が説くこと
美名起これば則ち謗讟言攻む怨みを招かずして怨み至り器盈ち志驕れば則ち禍を召かずして禍来る名声嫉妬慎み
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