抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:金以剛折,水以柔全,山以高陊,谷以卑安。是以執雌節者無爭雄之禍,多尚人者有召怨之患。
新字:抱樸子曰:金以剛折,水以柔全,山以高陊,谷以卑安。是以執雌節者無争雄之禍,多尚人者有召怨之患。
書き下し
抱朴子曰く、金は剛を以て折れ、水は柔を以て全く、山は高きを以て陊れ、谷は卑きを以て安し。是を以て雌節を執る者は雄を争うの禍無く、多く人に尚ぶ者は怨みを召くの患い有り。
現代語訳
抱朴子は言う。金属は硬いために折れ、水は柔らかいために形を保つ。山は高いために崩れ、谷は低いために安らかである。だから雌のような柔らかな節度を守る者は、雄を争う禍がなく、多く人の上に立とうとする者は、怨みを招く憂いがある。
解説
金は硬いから折れ、水は柔らかいから全うします。山は高いから崩れ、谷は低いから安らかです。「雌節を執る者は雄を争うの禍無く」とあるのは、老子以来の柔弱の知恵を、四つの対比で示した段です。競争で勝ち続けること自体を目的にすると、敵と怨みを増やします。管理職が自分の優位を誇示すると、部下は表面上従っても内心で距離を置きます。強さを前面に出さず、柔らかく受け止める姿勢が、結果として組織の安定を保ちます。
この章句が説くこと
金は剛を以て折れ水は柔を以て全く雌節を執る者は雄を争うの禍無く柔謙
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