抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:人有識真之明者,不可欺以偽也,有揣深之智者,不可誑以淺也。不然,以虺蛇為應龍,狐鴟為麟鳳矣。
新字:抱樸子曰:人有識真之明者,不可欺以偽也,有揣深之智者,不可誑以浅也。不然,以虺蛇為応竜,狐鴟為麟鳳矣。
書き下し
抱朴子曰く、人に真を識るの明有る者は、偽を以て欺く可からざるなり。深きを揣るの智有る者は、浅きを以て誑く可からざるなり。然らずんば、虺蛇を以て応龍と為し、狐鴟を麟鳳と為さん。
現代語訳
抱朴子は言う。真実を見分ける明を持つ人は、偽物で欺くことはできない。深さを測る知恵を持つ人は、浅薄なもので惑わすことはできない。そうでなければ、毒蛇を翼のある龍と思い、狐やみみずくを麒麟や鳳凰と取り違えることになる。
解説
真を見分ける目と、深さを測る知恵がなければ、「虺蛇を以て応龍と為し」てしまう。見かけの立派さと、中身の確かさは別物だという警告です。毒蛇を神獣と、狐やみみずくを麒麟や鳳凰と取り違える喩えは、極端ですが、人物評価の本質を突いています。面接や商談では、話し方のうまさや肩書きがつい印象を左右します。実績の具体と再現性を確かめる習慣がなければ、巧みな話しぶりに引きずられます。目を養うことは、一度の失敗を避ける最良の保険です。
この章句が説くこと
偽を以て欺く可からざるなり深きを揣るの智有る者虺蛇を以て応竜と為し見極め真偽
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