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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:郢人美下裏之淫蛙,而薄六莖之和音;庸夫好悅耳之華譽,而惡利行之良規。故宋玉舍其延靈之精聲,智士招其獨見之遠謀。

新字:抱樸子曰:郢人美下裏之淫蛙,而薄六茎之和音;庸夫好悦耳之華誉,而悪利行之良規。故宋玉舎其延霊之精声,智士招其独見之遠謀。

書き下し

抱朴子曰く、郢人は下里の淫哇を美とし、六茎の和音を薄んず、庸夫は耳を悦ばす華誉を好み、行を利する良規を悪む。故に宋玉は其の延霊の精声を舎て、智士は其の独見の遠謀を招く。

現代語訳

抱朴子は言う。郢の人は下里の俗な歌を美とし、六茎の調和した古楽を軽んじ、凡庸な者は耳を喜ばせる華やかな誉め言葉を好み、行いに益する良い教えを嫌う。だから宋玉は霊を延く精妙な声を捨て、智者はその独自の見識による遠大な謀を(世に)招く。

解説

耳に心地よいものが受け入れられ、為になるものが嫌われるという段です。郢の人は俗な歌を喜んで六茎(古楽)の和音を軽んじ、凡夫は「耳を悦ばす華誉」を好み、行いを助ける「良規」を嫌います。賛辞は気分がよく、諫めは不快だという人情の確認です。経営者や管理職の周りには、褒め言葉が集まりやすく、耳の痛い提言は遠ざけられがちです。聞く側の席に座る人こそ、心地よい声に偏っていないかを点検する必要があります。報告の流れを、悪い知らせも上がる形に整えておくことが現実的な備えです。

この章句が説くこと

耳を悦ばす華誉を好み行を利する良規を悪む六茎の和音を薄んず諫言直言

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