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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:得意於丘園者,身否而神泰;役己以恤物者,形逸而心勞。故抱甕灌園者,歡於臺宰;嘔餐茹薇者,美乎鼎食;仗策去豳者,形如月居臘;夜以待旦者,勤憂損命。

新字:抱樸子曰:得意於丘園者,身否而神泰;役己以恤物者,形逸而心労。故抱甕灌園者,歓於台宰;嘔餐茹薇者,美乎鼎食;仗策去豳者,形如月居臘;夜以待旦者,勤憂損命。

書き下し

抱朴子曰く、意を丘園に得る者は、身は否なるも神は泰く、己を役して以て物を恤う者は、形は逸なるも心は労す。故に甕を抱きて園に灌ぐ者は、台宰より歓び、嘔餐して薇を茹らう者は、鼎食より美とし、策に仗りて豳を去る者は、形は月の臘に居るが如く、夜以て旦を待つ者は、勤憂して命を損なう。

現代語訳

抱朴子は言う。田園に満足を得る者は、身は不遇でも心は安らかで、自らを働かせて人を救う者は、体は楽でも心は労する。だから甕を抱えて畑に水を注ぐ者は、宰相の座にいるより楽しみ、むせびながら薇を食う者は、鼎で食する豪奢よりそれを美味とし、杖をついて豳を去った者は、姿が臘月(十二月)にいるように寒々として、夜を徹して夜明けを待つ者は、心配と勤めに命をすり減らす。

解説

「意を丘園に得る者は、身は否なるも神は泰く」。田園に心を置く人は境遇が悪くても心は安らぎ、人のために自分を使う人は体が楽でも心が疲れます。甕を抱えて畑に水をやる人は大臣の座より楽しみ、薇を食べる人は御馳走より旨いと感じる。後半は、世を憂えて夜明けを待つ者が「命を損なう」と、務めの重さを隠しません。管理職の苦労と、降りた人の安らぎの対比として読めます。どちらが正しいかを決める段ではなく、自分が何に満足を感じる人間かを知ったうえで役を引き受けよ、という含みが読めます。

この章句が説くこと

身は否なるも神は泰く形は逸なるも心は労す甕を抱きて園に灌ぐ者安楽責任

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