抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:必死之病,不下苦口之藥;朽爛之材,不受雕鏤之飾。是以比幹匪躬,而剖心於精忠;田豐見微,而夷戮於言直。
新字:抱樸子曰:必死之病,不下苦口之薬;朽爛之材,不受雕鏤之飾。是以比幹匪躬,而剖心於精忠;田豊見微,而夷戮於言直。
書き下し
抱朴子曰く、必死の病には、苦口の薬を下さず、朽爛の材は、雕鏤の飾を受けず。是を以て比干は躬を匪にして、心を精忠に剖かれ、田豊は微を見て、言の直なるに夷戮せらる。
現代語訳
抱朴子は言う。必ず死ぬ病には、口に苦い良薬を与えても意味がなく、朽ちて腐った材木には、彫刻の飾りを施すことはできない。だから比干は身を顧みず、まごころの忠によって胸を割かれ、田豊は兆しを見抜いて、言葉がまっすぐであったために殺された。
解説
助からない病に良薬は効かず、朽ちた木に彫刻はできない。そう言って、直言が受け入れられない主君のもとでは、忠臣が殺されるしかなかったと比干と田豊を挙げます。原文は、悪いのは直言した臣ではなく、受け取れない主の側にあるという立場で書かれています。現場でも、悪い数字や危うい兆しを報告した人が煙たがられる組織は、すでに手遅れに近い。耳の痛い報告を受け取れる人かどうかが、組織の寿命を決めます。自分は苦い報告を受け取っているか、と問う句です。
この章句が説くこと
苦口の薬を下さず雕鏤の飾を受けず言の直なるに夷戮せらる直言報告
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