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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:騁逸策迅策迅者,雖遺景而不勞,因風淩波者,雖濟危而不傾。是以元凱分職,而則天之勛就;伊呂去世任,而革命之功就。

新字:抱樸子曰:騁逸策迅策迅者,雖遺景而不労,因風淩波者,雖済危而不傾。是以元凱分職,而則天之勛就;伊呂去世任,而革命之功就。

書き下し

抱朴子曰く、逸策に騁せ、迅きを策つ者は、景を遺すと雖も労せず、風に因り波を凌ぐ者は、危うきを済ると雖も傾かず。是を以て元凱は職を分かちて、天に則るの勲就り、伊呂は世を去りて任ぜられて、革命の功就る。

現代語訳

抱朴子は言う。優れた鞭さばきで馬を走らせ、速さを駆り立てる者は、影を置き去りにするほどでも疲れず、風に乗って波を越える者は、危うい所を渡っても傾かない。だから八元・八愷は職を分担して天に則る勲を成し、伊尹と呂尚は世から離れていたところを任じられて、革命の功を成した。

解説

駿馬を駆る者や風に乗る者は、速くて危ういのに疲れず傾かない、と述べます。そこから八元・八愷が職を分けて天に則る功を成し、伊尹と呂尚が登用されて革命の功を成した話に移る。ここで言いたいのは、人は自分の足で走るより、よい馬や風に「因る」ほうが遠くへ行ける、という点です。なお冒頭二句は原文に字の重なりがあり、文意を取って読みました。組織で言えば、一人で頑張る総力戦より、役割を分け、適任者に任せる仕組みのほうが、大きな仕事で崩れません。

この章句が説くこと

風に因り波を凌ぐ者は元凱は職を分かちて伊呂は世を去りて任ぜられて任せる分業

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