抱朴子外篇 / 疾謬
若問以《墳》《索》之微言,鬼神之情狀,萬物之變化,殊方之奇怪,朝廷宗廟之大禮,郊祀禘祫之儀品,三正四始之原本,陰陽律歷之道度,軍國社稷之殿式,古今因革之異同,則怳悸自失,喑鳴俯仰,蒙蒙焉,莫莫焉。雖心覺面墻之困,而外護其短乏之病,不肯謐己,強張大談,曰:雜碎故事,蓋是窮巷諸生章句之士,吟詠而向枯簡,匍匐以守黃卷者所宜識,不足以問吾徒也。
新字:若問以《墳》《索》之微言,鬼神之情状,万物之変化,殊方之奇怪,朝廷宗廟之大礼,郊祀禘祫之儀品,三正四始之原本,陰陽律歴之道度,軍国社稷之殿式,古今因革之異同,則怳悸自失,喑鳴俯仰,蒙蒙焉,莫莫焉。雖心覚面墻之困,而外護其短乏之病,不肯謐己,強張大談,曰:雑砕故事,蓋是窮巷諸生章句之士,吟詠而向枯簡,匍匐以守黄巻者所宜識,不足以問吾徒也。
書き下し
若し問うに《墳》《索》の微言、鬼神の情状、万物の変化、殊方の奇怪、朝廷宗廟の大礼、郊祀禘祫の儀品、三正四始の原本、陰陽律歴の道度、軍国社稷の殿式、古今因革の異同を以てすれば、則ち怳悸して自ら失い、喑鳴俯仰して、蒙蒙焉、莫莫焉たり。心に面墻の困しみを覚ゆと雖も、外に其の短乏の病を護り、肯えて己を謐めず、強いて大談を張りて曰く、雑砕の故事は、蓋し是れ窮巷の諸生章句の士、枯簡に向かいて吟詠し、黄巻を守りて匍匐する者の宜しく識るべき所にして、吾が徒に問うに足らず、と。
現代語訳
もし彼らに、『三墳』『八索』の微妙な言葉、鬼神の様子、万物の変化、遠い地方の珍しい事柄、朝廷と宗廟の大礼、郊祀や禘祫の儀式の品々、三正と四始の根本、陰陽や律暦の道理、軍と国家と社稷の制度、古今の改廃の同異などを尋ねれば、たちまち動揺して我を失い、口ごもり頭を上げ下げして、ぼんやり、ぽかんとするばかりである。心では壁に向かって立つような困りを覚えながら、外面では自分の足りなさという病を隠し、自らを静めようとせず、無理に大言を並べて言う。そんな細々とした故事は、路地裏の書生や章句の学者が、枯れた竹簡に向かって吟じ、黄色い巻物を守って這いつくばっている者が知っていればよいことで、我々に問うほどのことではない、と。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
-
論語・学而篇子曰く、「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来たる有り、亦楽しからずや。人知らずして慍みず、亦君子ならずや。」
-
論語・泰伯篇子曰く、『学ぶこと及ばざるが如く、なおこれを失うことを恐る。』
-
論語・為政篇子曰く、学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し。
-
論語・里仁篇子曰わく、賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる。
-
論語・為政篇子曰く、「吾回と言うこと終日、違(たが)わざること愚かなるが如し。退きて其の私を省みれば、亦以て発するに足る、回や愚かならず。」
-
論語・憲問篇子曰く、『古の学者は己の為にし、今の学者は人の為にす。』
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。
本の中身を見る