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碧巌録 / 第七十則

垂示云。快人一言快馬一鞭。萬年一念一念萬年。要知直截。未舉已前。且道未舉已前。作麼生摸索。請舉看。

新字:垂示云。快人一言快馬一鞭。万年一念一念万年。要知直截。未舉已前。且道未舉已前。作麼生摸索。請舉看。

書き下し

垂示に云く、快人は一言、快馬は一鞭。万年一念、一念万年。直截を知らんと要せば、未だ挙せざる已前なり。且く道へ、未だ挙せざる已前、作麼生か摸索せん。請ふ挙し看よ。

現代語訳

垂示にいう。すぐれた人は一言で、すぐれた馬は一鞭で事足りる。万年は一念であり、一念は万年である。ずばりと知ろうとするなら、まだ取り上げる以前にある。さて言ってみよ、まだ取り上げる以前を、どのように手探りするのか。どうか取り上げて見てみよう。

解説

圜悟の垂示である。快人は一言、快馬は一鞭で動くという句は、優れた者には多くの言葉が要らないことを言う。万年は一念、一念は万年とは、時間の長短にとらわれない心の働きを示す。圜悟は、ずばりと知りたければ、公案を持ち出す以前のところを見よと説き、その未挙以前をどう手探りするかと問う。この垂示は、口と喉を塞いでどう言うかという百丈の問いへの導入である。会議の前に勝負が決まっていることは少なくない。言葉を交わす前の構えこそが、すべてを左右するのである。

この章句が説くこと

垂示一念言葉直截構え

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