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碧巌録 / 第十七則

舉。僧問香林。如何是祖師西來意林云。坐久成勞。

新字:舉。僧問香林。如何是祖師西来意林云。坐久成労。

書き下し

挙す。僧、香林に問ふ、如何なるか是れ祖師西来の意。林云く、坐すること久しうして労を成す。

現代語訳

取り上げる。ある僧が香林に問うた。「祖師が西から来た意図とは何ですか」。香林は言った。「長く座っていたので疲れた」。

解説

本則は香林澄遠と僧の問答である。祖師西来意とは、達磨がインドから中国に来た真意、すなわち禅の核心を問う定番の問いである。香林は、長く座っていたので疲れたと答えた。達磨の面壁九年を連想させるが、圜悟はそう解釈することをむしろ退ける。問われた核心に、今の自分の身体の実感だけで答えたところに、言葉をこね回す余地がない。大きな問いには大きな言葉で答えたくなるものだが、ありのままの一言の方が深く届くことがある。会議で理念を問われたとき、飾らずに自分の実感から語れるかどうかが試される。

この章句が説くこと

香林祖師西来意坐禅公案言葉日常

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