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碧巌録 / 第十六則

舉僧問鏡清。學人啐。請師啄。清云。還得活也無僧云。若不活遭人怪笑。清云。也是草裏漢。

新字:舉僧問鏡清。学人啐。請師啄。清云。還得活也無僧云。若不活遭人怪笑。清云。也是草裏漢。

書き下し

挙す。僧、鏡清に問ふ、学人啐す、請ふ師啄せよ。清云く、還た活くることを得るや。僧云く、若し活きずんば人の怪笑に遭はん。清云く、也た是れ草裏の漢。

現代語訳

取り上げる。ある僧が鏡清に問うた。「わたしは殻の内からつついています。どうか師は外からつついてください」。鏡清「それで生きて出られるのか」。僧「もし生きて出られなければ、人に笑われましょう」。鏡清「お前もやはり草むらの中の奴だ」。

解説

本則は鏡清道怤と僧の問答である。啐啄とは、卵の中の雛が殻をつつく啐と、親鳥が外からつつく啄が同時に起こって殻が破れることをいう。僧は、自分は内からつついているから師も外からつついてくれと迫る。鏡清が、それで生きて出られるのかと問うと、僧は生きられなければ人に笑われると返す。鏡清はそこで、お前もやはり草の中にうずくまっている者だと断じた。準備はできていると言いながら、人の目を気にした答えに未熟さが透けたのである。指導を求めるとき、自分の殻を本当に内から破ろうとしているかが問われる。

この章句が説くこと

鏡清啐啄草裏漢修行師弟公案

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