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碧巌録 / 第十四則

舉僧問雲門。如何是一代時教雲門云。對一說。

新字:舉僧問雲門。如何是一代時教雲門云。対一説。

書き下し

挙す。僧、雲門に問ふ、如何なるか是れ一代時教。雲門云く、対一説。

現代語訳

取り上げる。ある僧が雲門に問うた。「釈尊が一生のあいだに説かれた教えとは、どのようなものですか」。雲門は言った。「対一説(一つ一つに対して説いたのだ)」。

解説

本則は雲門文偃と僧の問答である。一代時教とは、釈尊が成道から入滅までの生涯に説いた教えの全体を指す。僧がそれを一言で言えばどうなるかと問うと、雲門は対一説、すなわち一つに対して説いた、と三字で答えた。相手と場面に応じて、その一人のためにそのつど説いたのだとも、すべては一つのことに向かって説かれたのだとも読める。しかし圜悟は、そうした解釈に落ち着くことをむしろ戒める。膨大な教えを三字で受け止める雲門の大胆さは、長い資料を要約せよと言われたときの覚悟にも通じる。一言で言い切る力が問われている。

この章句が説くこと

雲門一代時教対一説言葉公案説法

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