群書治要 / 『群書治要』後漢書・急ぎの成果は壊れやすい
夫物暴長者必夭折、功卒成者必亟壞、如摧長久之業、而造速成之功、非陛下之福也。天下非一時之用也。海內非一旦之功也。願陛下游意於經年之外、望化於一世之後、天下幸甚
新字:夫物暴長者必夭折、功卒成者必亟壊、如摧長久之業、而造速成之功、非陛下之福也。天下非一時之用也。海内非一旦之功也。願陛下游意於経年之外、望化於一世之後、天下幸甚
書き下し
夫れ物の暴かに長ずる者は必ず夭折し、功の卒かに成る者は必ず亟かに壊る。如し長久の業を摧きて、速成の功を造らば、陛下の福に非ざるなり。天下は一時の用に非ざるなり。海内は一旦の功に非ざるなり。願わくは陛下、意を経年の外に游ばせ、化を一世の後に望みたまえ。天下幸甚なり。
現代語訳
そもそも、急に伸びたものは必ず早死にし、あわただしくできあがった功績は必ずすぐに壊れます。長く続く事業を打ち砕いて、手早い成果をつくろうとするのは、陛下にとって幸いなことではありません。天下は一時の用のためにあるのではなく、国内は一朝一夕で成し遂げられるものでもありません。どうか陛下には、一年二年を超えた先にまで思いを巡らせ、教化の実りを一代のちに期待してください。そうなれば天下の大きな幸せです。
解説
朱浮は後漢の光武帝に仕えた臣です。当時、地方官が少しの落ち度でただちに罷免され、入れ替わりが激しくなっていました。朱浮は日食を機に上疏し、新任者は在任が短くて成果を示せず、誰もが保身に走って偽りの評判づくりに励むと説きました。この一節はその結びにあたります。成果を急いで人を替え続ければ、積み上げるはずの土台を自分で崩すことになります。短い周期で担当者を動かし、四半期ごとの数字だけで評価する組織にも、そのまま響く警告です。育てる期間を見込んで人事を組めているか、振り返る手がかりになります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
速成長久の業人事の頻繁な交代経年教化朱浮
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