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五常訓 / 巻之三・仁之下

一道橋の、通りがたき危き所は、力あらば修理して、道行く人を、心やすく自由に通らしむべし。又途中に、人の足をそこなふべき杙刺などあらば、のぞくべし。其外かやうの心づかひをすべし。是陰德にして、仁愛の道なり。

新字:一道橋の、通りがたき危き所は、力あらば修理して、道行く人を、心やすく自由に通らしむべし。又途中に、人の足をそこなふべき杙刺などあらば、のぞくべし。其外かやうの心づかひをすべし。是陰徳にして、仁愛の道なり。

書き下し

一道橋の、通りがたき危き所は、力あらば修理して、道行く人を、心やすく自由に通らしむべし。又途中に、人の足をそこなふべき杙刺などあらば、のぞくべし。其外かやうの心づかひをすべし。是陰徳にして、仁愛の道なり。

現代語訳

道や橋の、通りにくく危ない所は、力があれば修理して、道行く人を安心して自由に通らせるべきです。また道の途中に、人の足を傷つけそうな杭やとげなどがあれば、取り除くべきです。そのほかこのような心づかいをすべきです。これは陰徳であって、仁愛の道です。

解説

危ない道や橋を直し、道端の杭やとげを取り除くといった、人知れず行う小さな親切を陰徳として勧めています。江戸時代には、篤志家や僧が私財で橋を架けたり道を整えたりすることが善行として尊ばれました。誰にほめられなくても、後から来る人が安全に歩けるように心を配ることは、仁愛の最も身近な形です。道のごみを拾う、危ない物を片付けるといった日常の小さな気配りも、同じ陰徳の実践だといえるでしょう。

この章句が説くこと

陰徳仁公共親切道

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