言志四録 / 言志耋録 第三百二十六条 毎に喜気を存す
老人平居索然不樂。宜毎存喜氣。以自養。
新字:老人平居索然不楽。宜毎存喜気。以自養。
書き下し
老人は平居索然として楽しまず。宜しく毎に喜気を存して、以て自ら養ふべし。
現代語訳
老人はふだんの暮らしがもの寂しく、楽しまないものである。常に喜びの気持ちを心にとどめて、自分を養うようにすべきである。
解説
老人はふだん索然としてもの寂しく、楽しまないものだから、つねに喜びの気を保つよう努めよという一条です。老いると体の衰えや人との別れが重なり、気持ちが沈みがちになります。それは自然なことですが、放っておけば心がしぼみ、体の衰えも早まるでしょう。一斎は喜気を持つことを意識的な自養として勧めます。一一五二条の「人気を以て養と為す」とも響き合う考えです。喜びは向こうからやってくるのを待つものではなく、自分で心に存しておくものだという視点は、年齢を問わず、沈みがちな時期の心の持ち方として考える材料になるでしょう。
この章句が説くこと
喜気養生老い心の持ち方
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