言志四録 / 言志耋録 第三百二十二条 清忙は養を成す
淸忙成養。過閑非養。
新字:清忙成養。過閑非養。
書き下し
清忙は養を成し、過閑は養に非ず。
現代語訳
清らかな忙しさは養いとなるが、暇すぎることは養いにならない。
解説
わずか八字で、忙しさと暇についての逆説を示した一条です。清忙とは、雑念や欲に乱されない、すがすがしい忙しさのこと。そうした忙しさはかえって心身を養い、逆に何もすることのない過度の閑暇は養いにならないと言います。養生と言えば静かにのんびり過ごすことと思いがちですが、一斎はそれを否定します。一一五九条の「労すべくんば則ち労す」とも通じる考えです。ただし「清」の一字が大切で、欲や焦りに駆られた濁った忙しさは別物でしょう。仕事の量ではなく質、すなわちどんな心で忙しいのかが、疲れるか養われるかを分けることを考えさせます。
この章句が説くこと
養生忙閑心の持ち方
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