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言志四録 / 言志耋録 第二百八十一条 書は心画なり

古書畵。皆古人精神所寓。書尤爲心畵。對此使人起敬追慕。宜時時展覽之。亦爲養心之一。

新字:古書畵。皆古人精神所寓。書尤為心畵。対此使人起敬追慕。宜時時展覧之。亦為養心之一。

書き下し

古書画は、皆古人の精神の寓する所なり。書は尤も心画たり。此に対すれば、人をして敬を起し追慕せしむ。宜しく時時之を展覧すべし。亦養心の一たり。

現代語訳

古い書や画は、みな古人の精神が宿っているものである。書はとりわけ心を描いたものである。これに向き合うと、人に敬いの心を起こさせ、古人を慕わせる。ときどきこれを広げて眺めるのがよい。これもまた心を養う一つの方法である。

解説

古い書画には、それを書き描いた人の精神が宿っていると一斎は言います。とりわけ書は、漢の揚雄が『法言』で「書は心画なり」と言ったように、筆の運びに書き手の心がそのまま表れるものです。そうした作品に向き合えば、自然と敬う心が起こり、その人を慕う思いが湧いてくる。だから時々広げて眺めるのがよい、それも心を養う一つだというのです。晩年の一斎は、この前後で養生や養心について多くの条を残しています。先人の書や手紙、創業者の直筆などに触れて、その人の息づかいを感じる時間は、情報として知ることとは違う形で、自分の心を整える機会になるのかもしれません。

この章句が説くこと

書画心画養心敬追慕

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