言志四録 / 言志耋録 第二百一条 書画は一なり
書畫。一也。書欲如畫。畫欲如書。書如畫。則筆有彩。畫如書。則形有神。須善會此理。
新字:書画。一也。書欲如画。画欲如書。書如画。則筆有彩。画如書。則形有神。須善会此理。
書き下し
書画は一なり。書は画の如くならんことを欲し、画は書の如くならんことを欲す。書画の如くなれば、則ち筆に彩有り。画書の如くなれば、則ち形に神有り。須らく善く此の理を会すべし。
現代語訳
書と画とは一つのものである。書は画のようでありたいし、画は書のようでありたい。書が画のようであれば、筆づかいに彩りが生まれる。画が書のようであれば、描かれた形に精神が宿る。よくこの道理を会得しなければならない。
解説
芸能をめぐる条の続きで、書と画の一体を説いています。中国では古くから「書画同源」と言われ、どちらも同じ筆と墨で線を引く芸術です。一斎は、書は画のように、画は書のようにと求めます。文字を書くときにも絵のような豊かな表情を持たせれば、筆に彩りが生まれる。絵を描くときにも書のような骨力のある線を用いれば、形に神、すなわち生きた精神が宿る。一斎自身も書をよくした人でした。一つの分野に閉じこもらず、隣の分野の長所を取り入れることで、それぞれが深まるという考え方です。異なる専門や職種の発想を行き来させることが、仕事の質を高めるという点にも通じるでしょう。
この章句が説くこと
書画芸能融合精神書画同源
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