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言志四録 / 言志耋録 第九十条 敬すれば身強健なり

敬時身覺强健。敬弛則萎苶。或不能端坐。

新字:敬時身覚強健。敬弛則萎苶。或不能端坐。

書き下し

敬する時は身強健を覚ゆ。敬弛めば則ち萎苶し、或いは端坐すること能はず。

現代語訳

敬の心を保っているときは、身体が強く健やかであると感じられる。敬がゆるむと、身体はぐったりと萎えてしまい、ときにはきちんと正座していることさえできなくなる。

解説

前条の「活敬」に続き、敬と身体の関係を述べた短い一条です。心が引き締まっているときは体にも張りがあり、心が緩むと体もだらりと萎えて、端坐することさえつらくなる。一斎は敬を観念としてではなく、身体の感覚として確かめています。「萎苶」は草木がしおれるように力が抜けたさまです。晩年の一斎は健康や養生についての条も多く残しており、老いの身で心の構えと体の調子が結びついていることを実感していたのでしょう。疲れや不調を体の問題としてだけ扱うのでなく、気持ちの張りとの関係からも見てみる。忙しい日々の中で自分の調子を整える手がかりとして読める条です。

この章句が説くこと

敬心身養生姿勢気力

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