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言志四録 / 言志耋録 第八十四条 天地間の事物に配合の理

天地間事物。必有配合之理。有極陽者出。必有極陰者來配。人之與物皆然。

新字:天地間事物。必有配合之理。有極陽者出。必有極陰者来配。人之与物皆然。

書き下し

天地間の事物は、必ず配合の理有り。極陽なる者出づる有れば、必ず極陰なる者来り配する有り。人と物と皆然り。

現代語訳

天地の間の物事には、必ず組み合わせの道理がある。陽をきわめたものが現れれば、必ず陰をきわめたものがやって来て、それと対になる。人についても物についても、みなそうである。

解説

陰陽の思想に基づいて、天地の間の物事には必ず対になるものがあると説いた条です。陽をきわめた強いものが現れれば、必ず陰をきわめたものが現れてそれと組み合わさる。人についても物についても同じだと一斎は言います。歴史を振り返れば、英雄が現れればそれに匹敵する対抗者が現れ、極端な流れには必ず揺り戻しが起こります。この条は、何かが一方に偏りきれば必ずそれを補うものが現れるという、天地の均衡の働きへの信頼を示しているとも読めます。強い個性を持つリーダーの傍らには、それを補う参謀や、対抗する存在が生まれやすい。組織の人の組み合わせを考えるうえでも、示唆のある見方です。

この章句が説くこと

陰陽配合均衡対人の組み合わせ

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