導師導古典を学びたいすべての人に

言志四録 / 言志耋録 第三十四条 楽に真仮有り

樂字。有眞假。苦字。亦有眞假。

新字:楽字。有真仮。苦字。亦有真仮。

書き下し

楽の字に真仮有り。苦の字にも亦真仮有り。

現代語訳

「楽しみ」という字には、本物と偽物がある。「苦しみ」という字にもまた、本物と偽物がある。

解説

わずか十数字の一条ですが、前後の条とあわせて読むと意味が広がります。楽しみにも本物と偽物がある。欲望を満たす快楽は一時のもので、やがて苦しみに変わる偽りの楽です。道を楽しむ心や、なすべきことをなし終えた充足は、外の事情に左右されない真の楽です。苦しみも同じで、自分を鍛え知恵を育てる苦は真の苦であり、私欲や見栄から生まれる苦は偽りの苦と言えるでしょう。次の条では、筆や硯を楽しむ一斎自身の楽しみを、孔子・顔回の楽しみと比べて省みます。自分がいま味わっている楽しみや苦しみが、そのどちらなのかを見分ける目を促す一条です。

この章句が説くこと

楽苦真偽幸福修養

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る