言志四録 / 言志晩録 第百四十九条 僚友に処するの道
處僚友。須能披瀝肝膽。視如同胞。雖不可面從。而亦不可乖忤。有所黨不可。有所挾不可。有所媢疾最不可。
新字:処僚友。須能披瀝肝胆。視如同胞。雖不可面従。而亦不可乖忤。有所党不可。有所挟不可。有所媢疾最不可。
書き下し
僚友に処するには、須らく能く肝胆を披瀝し、視ること同胞の如くすべし。面従すべからずと雖も、而も亦乖忤すべからず。党する所有るは不可なり。挟む所有るは不可なり。媢疾する所有るは最も不可なり。
現代語訳
同僚と付き合うには、心の底まで打ち明け、兄弟のように見なければならない。表面だけ調子を合わせてはならないが、かといって逆らって背き合うのもいけない。徒党を組むのはいけない。何かを恃んで優越を示すのもいけない。ねたみそねむのが最もいけない。
解説
前条の上役への作法に続き、同僚との付き合い方を説いた一条です。肝胆を披瀝する、すなわち腹を割って語り、兄弟のように遇する。そのうえで、表面だけ合わせる面従も、ことさらに逆らう乖忤もいけないと言います。さらに三つの禁止を挙げます。仲間内で派閥を作ること、家柄や才能などを笠に着ること、そして人の成功をねたむこと。最後の媢疾を最も不可としているのは、それが表に出にくく、組織を内側から蝕むからでしょう。同僚は協力者であると同時に比較の相手でもあり、その関係は案外難しいものです。職場で派閥や嫉妬が生まれていないか、自分がそれに加担していないかを顧みる手がかりになります。
この章句が説くこと
同僚誠実派閥嫉妬協調
関連する章句
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