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言志四録 / 言志後録 第二百四十六条 酬酢紛紜の中の提醒

酬酢紛紜中。不可忘提醒工夫。

書き下し

酬酢紛紜の中にも、提醒の工夫を忘る可からず。

現代語訳

人とのやり取りが入り乱れて慌ただしいさなかにも、心を呼び覚まして引き締める工夫を忘れてはならない。

解説

わずか十四字の短い条です。酬酢はもと杯のやり取りのことで、転じて人との応対や交際を指します。紛紜は入り乱れるさま。提醒は心をはっと呼び覚ますことで、宋の儒者が敬の工夫を説くときに用いた「常惺惺(つねに目覚めている)」の考えにつながります。前条のように静坐して心を澄ますのは静かな時間の工夫ですが、一斎は来客や用事に追われる只中でこそ、心を眠らせない工夫が要ると言います。会議や対応が立て込む日ほど、自分が何のためにそこにいるのかを一瞬でも思い出すこと。忙しさの中で判断を誤らないための、小さくて実際的な心得です。

この章句が説くこと

提醒敬多忙応対心の工夫

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