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言志四録 / 言志後録 第二百二十五条 禹は吾間然すること無し

禹吾無閒然矣。飮食衣服宮室。知其所輕重。必如是而財亦不乏。

新字:禹吾無閒然矣。飲食衣服宮室。知其所軽重。必如是而財亦不乏。

書き下し

「禹は吾間然すること無し」。飲食・衣服・宮室、其の軽重する所を知る。必ず是くの如くにして財も亦乏しからず。

現代語訳

孔子は「禹(夏の聖王)については、私は非難すべきところがない」と言った。禹は飲食・衣服・宮殿について、何を軽くし何を重くすべきかを知っていた。必ずこのようであってこそ、財もまた欠乏しない。

解説

『論語』泰伯篇で孔子は、夏の禹王を「間然すること無し」、非の打ちどころがないと称えました。禹は自分の飲食を質素にして祖先の祭りには心を尽くし、普段の衣服は粗末にして祭服は美しくし、宮殿は低く小さくして治水の溝や水路に力を注いだといいます。一斎はこれを、何を軽くし何を重くするかを知っていたと要約し、そうであってこそ財は乏しくならないと言います。単に節約するのではなく、大事なところには惜しまず、自分の贅沢には使わないという優先順位の問題です。予算の削減を考えるとき、一律に削るのではなく、何に使い何を削るかを見極めることの大切さを示す条です。

この章句が説くこと

理財倹約優先順位為政

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