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言志四録 / 言志後録 第百六十一条 師・友・地を択ぶ

易子而敎。固然。余謂有三可擇。師可擇。友可擇。地可擇。

新字:易子而教。固然。余謂有三可択。師可択。友可択。地可択。

書き下し

子を易へて教ふ。固より然り。余謂へらく、三つの択ぶべき有り。師択ぶべし。友択ぶべし。地択ぶべし。

現代語訳

「子を互いに取り替えて教える」(孟子)というのは、もとよりその通りである。私が思うに、選ぶべきものが三つある。師を選ぶべきであり、友を選ぶべきであり、住む土地を選ぶべきである。

解説

前の二条に続く、子の教育をめぐる一条です。『孟子』離婁上には、父が自分の子に善を強く求めると親子の情が損なわれるので、昔は子を取り替えて教えたとあります。一斎はそれを認めたうえで、さらに師・友・土地の三つを選べと言います。孟子の母が住まいを三度移した「孟母三遷」の話を思わせますが、一斎は師と友を土地より先に挙げています。人は教えられた内容よりも、誰と日々を過ごすかによって形づくられるという見方でしょう。部下や後進の育成を考えるとき、何を教えるかだけでなく、誰の下に置き、誰と組ませ、どんな現場に出すかという環境の設計がどれほど効いているかを見直す手がかりになります。

この章句が説くこと

教育師友環境子育て

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