導師導古典を学びたいすべての人に

言志四録 / 言志後録 第八十八条 敬は勇気を生ず

敬。生勇氣。

新字:敬。生勇気。

書き下し

敬は、勇気を生ず。

現代語訳

敬(心を引き締めて慎むこと)は、勇気を生み出す。

解説

わずか四字の条ですが、一斎の学問の核心である「敬」の効用を言い切っています。朱子学で敬とは、心を一つのことに集中させて散らさず、慎み引き締めた状態を保つことです。慎みというと消極的で臆病な態度を思い浮かべがちですが、一斎は逆に、敬こそが勇気の源だと言います。心が散らず、恐れや迷いに気を取られないとき、人はなすべきことに向かってためらわずに踏み出せます。数条前で勇を「気」に属するものとした一斎は、その気を正しく奮い立たせるものとして敬を置いているのでしょう。大事な決断や困難な交渉の前に、まず心を静めて整えることが、腹の据わった行動につながるという実感は、多くの人にも覚えがあるのではないでしょうか。

この章句が説くこと

敬勇気集中心術

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る